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G1 Global に参加した (2)

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11/3にグロービスで開かれた G1 Global 2011 に参加した。そのブログの続き。

石倉洋子さんも全体とモデレーターをされたTPPのセッションについてブログで書かれている→ G1グローバル2011 小生もほぼ同様の感想を持った。

Plenary Session 1 9:00-10:30 The Rebirth of Japan: the Political Landscape
は、Japan Timesでも紹介された→ March 11 a chance for rebirth: experts

では、小生が参加したものからいくつか以下に:

■Breakout Panel 2 13:00-14:15 Energy Policy and its Future

こういうトピックについて議論

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左から、Hiroyuki Tezuka, JFE Steel; Paul Scallse, University of Tokyo; Martin Schulz, Fujitsu Research Inst.

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Yoshiharu Tachibana, Fellow, TEPCO

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グローバルな視点からエネルギーをみると、よくみられる日本に閉じた話とは違った議論も起こる。以下にいくつか:

・Emerging countries 中国をはじめ、新興国は実にたくさんの原発をつくる。先進国がどうするかに関わらず。これにどう向き合うかは大きな課題だ。(先進国の技術や経験が安全性に活かされる可能性はあるが、容易なものではない)
・Governance 原子力発電監督者に独立性があっても腐敗は起こる。どんな体制でも常時気をつけねばならない。
・renewable energyによる代替については、base load のためのものとそうでないものを分けて考えるべき。また、政府の負担など経済性が課題。 DC current. の問題も。
・LNGで代替、Shale gasなどの見方もあるが定説でもない。Fossile(上昇)とrenewable(低下)のコストの拮抗に驚くほどすぐ至るという見方も。
・もう一つのエネルギー源は、省エネ。日本の夏の節電は一つの例。これに技術開発も合わせて追求すべし。これまでは大口需要家にもっと電気を使えという施策をしてきたが、逆だ。

エネルギーは何十年、何百年の大きな波だが、近年のように短期の話が組み合わさり、課題は大きくかつ複雑。日本国内での原発是非の二極論といった枠を超えて考えなければならないだろう。そもそも世界トータルでエネルギー消費が増加するのだ。

■Plenary Session 2 16:00-17:20 Rebuilding Japan: Globalization and the Economy
Panelists:
-Robert Alan Feldman, Managing Director, Morgan Stanley MUFG Securities
-Takashi Mitachi, Co-Chairman Japan, The Boston Consulting Group
-Toshiyuki Shiga, Representative Director and Chief Operating Officer, Nissan Motor Co., Ltd.
-Nicholas Smith, Japan Strategist, CLSA Asia-Pacific Markets
Moderator:
-Nik Gowing, Main Presenter, BBC World News

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イノベーションや人材の話題が多かった。若者のために何ができるかなど。
印象的だったのは、BCGで新卒を中国から採用したら、数か月で日本語堪能になり急速に成長する姿に、日本の新卒が刺激を受けて目の色が変わった、という話・・・海外の若者を日本に。そうすれば日本の若者も刺激を受けて変わる。女性をもっと活用、などの意見も。

@YoshitoHori さんツイートから
「若い人が内向きだが」という質問に対して、「若い人のせいではなくて、若くない人たち(つまり年配の人)がやるべきことをやっていないからだ。そんな文句を言う前に、しっかりと教育をし、年金とか医療とかで進んで犠牲を払うべきだ」(フェルドマン氏)#G1global
「もう一つのクレイジーなアイディアを出そう。子供手当を渡す代わりに、そのお金を海外に留学する資金に使ってはどうだろうか?これができれば、教育的効果が大きいし、日本の将来も明るいだろう」(フェルドマン氏)フェルドマン氏は、やっぱり面白い。#g1global

小生ツイート:#g1global の一つの共通したメッセージは世界とつながること。オープン化への恐れを超えて、つながること。海外に学生を沢山出すアイデアや海外の若者を日本にという例もあったが、若者たちに我々ができることを考えたい。この集い自体が、多様な人々がつながり化学反応がある。 

■Reception

津軽三味線でいくつものチャンピオンを獲得した宮城の星 柴田三兄妹の素晴らしい演奏

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internationalな参加者一同が感嘆

という展開で初回としては上々のG1グローバル2011でした。

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