ad:tech tokyo 2011 (2) 初日 キーノート、モバイルマーケティング
ad:tech tokyo 2011 (2) 初日 キーノートとモバイルマーケティングの、二つの(コカ・コーラ江端さん登壇)セッションについて。
■キーノート「日本企業がグローバリゼーションで勝ち抜くためには」
藤田 晋 株式会社サイバーエージェント
田中良和 グリー株式会社
笠原 健治 株式会社ミクシィ
江端 浩人 日本コカ・コーラ株式会社
Susan MacDermid dmg::events
コカ・コーラ江端さん企画で司会のパネル。最近こういうテーマのものが増えているが、この3社長が揃うのはad:techならでは。
藤田さん:
現在の売上は広告代理店事業が53%だが、営業利益の10%しか生んでいない。サイバーエージェントは広告会社からネットの会社になる。変革のために2年で100事業をスタートさせる。すでに30事業を始めている。
売上高の85%を新事業から(広告代理業は15%に)
藤田さん:
CAのアジア展開は主にベンチャーキャピタル事業。アジアの30社に投資し、うち2社が上場した。アジアでのビジネス展開はとても難しい(特に中国には進出と撤退を繰り返している)。
田中さん:
GREEをFB、Zyngaと比較すると、モバイル中心の垂直統合は世界でも通じるモデル(写真は@kikuiken http://campl.us/gBow)
江端さん:「モバイル企業がこんなに早くテレビCMの放送回数1位になるとは思わななかった。」
田中さん:GREEは「10億人が利用するサービスを作る」ことをミッションとして掲げている。今年、北米で会社を買収し、グループの会員数は世界全体で1億2000万を突破。会員1人あたりの利益は日本に遠く及ばず、改善していく。
笠原さん:
2011年7月のコミュニケーション投稿数は9億投稿を突破。
8月31日にソーシャルページサービス「mixiページ」を開始し、開設数は13万ページを突破。パブリックな情報発信や交流、多彩なソーシャル連携機能、誰でも簡単に解説できる、の3つの特徴がある。
NIKEiD FRIEND STUDIOのソーシャルバナー広告-キャンペーン21日で約213万人がバナーを訪問し、80%のユーザーが友達のソーシャルバナーまたはフィードからサイトを訪問した。ソーシャルバナーのCTRは通常のバナーよりPCで11倍、モバイルで16倍。
ローソンとの「ソーシャルラジオ」の参加者は13万人を超え、同時に発行したローソンタイアップのソーシャルクーポンで累計42万人を店舗に送客した。
「SNS2.0」…新サービス展開で、競合他社を意識しつつも次の段階を目指す。
mixiの海外拠点は上海(開発)とシリコンバレー(投資・アライアンス)の2拠点。米国でのサービス展開も行いたい。
本荘コメント:田中さんの「シリコンバレーはど田舎」コメントがあったが、トヨタもど田舎企業。田舎者の突出したバカなと言われるようなパワーが、根源だと思う。 藤田さんの戦略は、大胆かつ徹底的な事業転換ですね。これは他の企業も学ぶとこあるはず。
参考記事:INTERNET Watch|【ad:tech Tokyo】 圧倒的なプロダクトか、カスタマイズか――GREE、mixi、CAのトップが語る海外戦略
■モバイルマーケティングのグローバル化 〜進化するモバイル市場における挑戦とビジネス機会の創出〜 10月27日 2:40pm - 3:30pm
Dean Donaldson, Global Director of Media Innovation, MediaMind
Will Hodgman, Executive Vice President, International, comScore, Inc.
江端 浩人 日本コカ・コーラ株式会社マーケティング&ニュービジネス インターラクティブ・マーケティング & システムイノベーション バイスプレジデント 兼 ジョージアIMCリーダー
織田 浩一 デジタル・メディア・ストラテジーズ社 代表
江端さんはliquid and linkedのコミュニケーション戦略をトリプル+1メディアで紹介。
Dean Donaldson (@deandonaldson)は資料をネットに公開してます。
'Convergence or Collision' discussing next-genTV → SlideShare presentation
Moblie research → ユーチューブ
Axe-Ray Spex demo → ユーチューブ
モバイルの可能性やデバイス・プラットフォームの進化など、将来への変化とポテンシャルについて海外からの二方は強調。日本の江端さんは、経済的なインパクトをあげ、よりシンプルなスタンス。
本荘コメント:
全般的に、いろいろ可能性が広がり、色んなことが出来るようになり、顧客・市場が変わる、という話。一方、シンプルにとらえて行動するという姿勢。異なる二つの見方がある。全体を知りながらシンプルに考えることが肝要。踊らされず、腰を据えて。もちろん無知の知は大切。