Phil Libin, Evernote CEO @Teclosion/NCC 2011 Spring
TECLOSION 2011 Spring(ハッシュタグ#teclo11s) と New Context Conference 2011(ハッシュタグ#ncc2011s) Spring にEvernoteのCEOであるPhil Libinが登壇した。
参考: TechCrunch [Teclosion] 「よい製品を作れ」ーEvernote CEOフィル氏が語る今起業すべき5つの理由
フィル・リービンのプレゼンテーションは、アントレプレナーシップについての分かりやすいガイドであり、また示唆もあるので、簡単に紹介したい。
■ソフトウェア/ITサービス分野でのスタートアップの常識の転換
いまは、The best time in the world to start a company
かつて、The best product doesn't always win."だったが、
much less true now だからnow just make great products
大きな変化がある difference today now vs 10 years ago
かつてはsoftware company は distribution, sellに一生懸命。しかし、いまは
app stores + cloud services+ open source + social media + freemium econ
= GEEK Meritocracy
■需要よりもLOVE=愛
交通、住宅、エネルギーなど、Every service was based on "Scarcity"だったが、この5年で変化。
LOVE > scarecity : 経済を Scarcity basedとLove basedに分けて考える。The important thing is to be "loved" rather than to be based on Scarcity.どれだけ不足しているかという需要より、どれだけその製品・プロダクトが愛されるか、が商品やサービスの成功を決める。アップル製品もエバーノートもそう。Loveが重要になってきている。
いまはLOVEの時代の始まり。そこにいちはやく自分の事業を位置づけること。これからLove-basedのEconomyに移行していく。
■Three types of business
Perceived Value vs time で考える。商品の価値と時系列で分類。
①タイプ1:右肩下がり
製品の価値が時間とともに下がる、というのが現在の世界の95%のビジネス。ゲーム、ラーメンなどもそう。すると最初にお金をもらうのが一番。買ってもらう瞬間から、価値が減少していく。
②タイプ2:フラット(増減しない)
エコノミスト誌の定期購読など。
Subscription/Advertisement が向く。
③タイプ3:右肩上がり
Evernoteは使えば使うほど、大きな価値を認めることになる。
顧客が価値を感じたタイミングで対価を受け取る:接した最初が一番価値あるうどん、常に一定の価値のエコノミクス誌、使えば使うほど価値の上がるEvernote
ここ5年で成功しているほとんどのサービスはタイプ3.
タイプ3の例
1. Deep personalization(個人化)=Evernote
2. Connectendness(つながり)=twitter
3. Prestige(ステータス)=foursquare
4. Mastery(マスター)=フォトショップ
■Evernote
現在850万会員。毎日2万5千人増えている #teclo11s
Evernote会員構成 アメリカ:38%、日本:28%。
日本のユーザーの方が1.8倍米国より気に入って有料プランを使用している。韓国は2%
■起業について
起業家になる間違った理由
1: Money金儲け(投資銀行の方が儲かる)
2: Power権力(全員がボスみたいなもの)
3: You are bored退屈だから(何をしたいか探すべき)
4: Flex time自由な時間(毎日20時間働いた上で?)
正しい唯一の理由 = "Change the world"
アントレプレナーになる唯一の正しい理由は、世界を変えるということ
起業の準備:
1 Learn the basic skills ビジネススキルを身につける
Founders Institue etc.
http://goo.gl/rIatr
2 Embrace failure (ビジネスマンよりアスリート的)
3 Be rigorously optimistic 楽観的、でも厳しくみてどこかであきらめる
NCC2011でもBe rigorously optimisticなど同様のメッセージだったが、さらに日本はイノベーティブだと励まされるコメントも。"it's only IN Japan that people think Japan isn't innovative"
あるいは、自分で起業しなくても、
1. join a startup
2. do business with a startup
3. support them
をやりましょう。
TECLOSION 2011 SpringのNAVERまとめ。
New Context Conference 2011のUstreamはこちら。