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ITベンチャーのイベント「Teclosion 2011 Spring」初回は成功

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3月開催予定が震災で延期となったTechCrunchグループによるITベンチャーのイベント「Teclosion 2011 Spring」が4・15に開催された。超満員の盛況のはずが、延期で少々減ったそうだが、それでも結構な入り。
参考:NAVERの「TECLOSION 2011 spring」に参加している企業・人まとめ

■社長パネル

キーノート的な午前のセッションは、いわゆる社長パネル。
「[jp]Teclosion 2011 SpringにGMO熊谷氏・グリー田中氏・NHN森川氏らが登壇――シリコンバレーからDave McClureも
の予定だったが、田中さんがmixi笠原社長に変更となった日本の3名+TechCrunch西田編集長がモデレーター。
P1020475

目立ったのは、
熊谷さんの、オリエント信販の買収と投資で400億円つぎ込んだが、最後は500万円のMBOで売却、練炭自殺する夢を見た。
笠原さんの、Find Jobでヤフーとビジネスしてたが、自前でやる気配がして、マズイと思い、バタラさんたち雇ってmixiへと進んだ。
といった話。

震災関係では、
熊谷さん:GMOはデータセンターやペイメント(義捐金)あり、インフラだからとめるな! 
笠原さん:mixi voice 8倍に。身近な人の安否確認など、コミュニケーションインフラとしての役割を認識。
森川さん:錯綜する情報を整理するキュレーションやNAVERまとめ。そしてBlogosの意義。ゲームで人を楽しませる。

他には、
熊谷さん「経営は挫折ばかり。途中でやめると失敗と呼ぶ。挫折し続けても、途中でやめなければ失敗にはならない。」「技術力に投資していく。Androidを中心としたスマートフォン展開。インフラからプラットフォームへ」
笠原さん「インターネット以前は営業力や管理力が起業家に求められたが、これからは本当に良いものを作れる力がある人が成功する」「ゲーム、アプリもだが、ソーシャルグラフを活用した人と人が繋がった上でのコマース、広告には興味あり。」
森川社長「今はトータルで勝つのは難しい。ピンポイントでここでは勝つというふうにやっていきたい」「スマートフォンに注力」

なお、笠原さんの左手のポーズ(右に組むってやつ)は今回も決まってましたw

■15社ショート・プレゼン

これについては、以下の記事をご覧下さい。

東京のTeclosion 2011 Springで日本の優秀スタートアップ15社(14社+1人)が競う

[Teclosion] 最優秀賞はWondershakeに決定

全体的にはハズレが少なく、さすが百数十の応募から選ばれたと思うが、ソーシャル、スマートフォン、それからロケーションが少々といった似たような印象のものが多く、小粒なのが多いのではと思ってしまった。でも、元気は感じたので、モメンタムはできつつあると思う。
でも、プレゼンの練習はもっとやっておいた方がよい。時間切れとか、よさが十分伝わらなかったりとか、おそまつ君が少なくない。このイベントで話したEvernoteのPhilが「perceived value」という言葉を使っていたが、相手が認めてなんぼの世界。もったいない。
参考:「/NCC 2011 Spring
Wondershake鈴木さんは、NCC2011でも優勝。プレゼンいい、というか生命エネルギーが強い。

延期にもめげず、よいイベントを開催いただき感謝。篠原さん、西田さんはじめ皆さんに拍手。

<参考>

以前は、こういうイベント後にいくつもブログがかかれたものだが、最近は少ないですね。ツイッターで流して終わりで、トゥギャるだけになるのかも。

Teclosion 2011 Spring キーノートセッション①
Teclosion 2011 Spring キーノートセッション②

勝負哲学同好会公式blog『[雑記]TECLOSION 2011

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