内田和成著「論点思考」はビジネスの基本教科書
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BCGで大先輩の内田和成早稲田大学教授から新著「論点思考」(http://bit.ly/bxXIit)をいただいた。4年前の「仮説思考」と対になる二部作だ。
この本は売れているが、売れてしかるべき。最近は仕事術や思考法などハウツーの軽い読み物が多いが、本書は教科書としても優れており、これらの本とは性格を異にする。
小生もいつも、問題(論点)を特定できれば、半分OKのようなもの、と思っている。案外と論点を的確に定めるのは難しいものだ。しかし、「論点思考」には、それを実行するためのヒントがいろいろと書いてある。これを参考に自ら何度もやってみることが一番だろう。
また、クライアントや相談者から示された問題(論点)にそのまま応えるのは意味が薄いことがしばしばあると小生は考えている。論点の設定そのものに大きな意味があるのだ。困っている人・企業は、論点の特定がうまくできていないから困っているという話が多い。
論点はいいかげんで、頑張って解決しようとするのは、エンジンだけでステアリングが駄目なクルマといっしょ。それでは、目的地には着かない。ガソリンを消費するだけで、かえってマイナスだ。
しかし、一般のビジネスマンや組織で、いのしし侍をよく見る。猪突猛進ではビジネスの結果は出ないのである。
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