草莽はクラウドツールで崛起せよ!
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そういえば、今年の大河ドラマは
みなさん、大河ドラマ、見ていますか? 私は見ています。好きなテーマの年もあれば嫌いなテーマの年もありますが。 今年は正直辛いですねー。吉田松陰はいいとして、その妹が主人公。正直マイナーですね。主人公の旦那は歴史的には名前が残っている人たちではあります。最初のご主人が、久坂玄瑞。蛤御門の変で命を落とした、長州藩の志士です。次の旦那が群馬県令・貴族院議員となった楫取素彦。明治維新の志士ですね。 とはいえあくまでも主人公は吉田松陰の妹で、史実を大胆に解釈したストーリーになっているようです。ま、大河ファンなんでどうなろうと、見るんですが。 さてここからが本題。 吉田松陰が提唱し、久坂玄瑞が強く主張した主義の一つが、「草莽崛起」です。草莽とは、孟子が言う庶民のことで、崛起とは、立ち上がれ! といった意味です。庶民が立ち上がってこそ、欧米列強の植民地主義に対抗でき、日本が独立を守ることができるのだ、という意味で使用されたようです。 鎌倉時代以来600年以上続いてきていた武士が支配する日本で、庶民が立ち上げれとは、なんという革命的なスローガンでしょう。それだけ、既存の幕藩体制が制度疲労を起こしていて、新たな国難に対処しにくくなっているからこそ、吉田松陰は唱えたのだとされていますね。 で、今ここで草莽崛起を持ち出した理由が、あるのです。
地方創生、女性活躍、1億総活躍、そしてGDP600兆円
高度経済成長が終わり、バブルが崩壊し、21世紀に突入して、デフレで20年が失われ、いろいろな問題に直面しているのが日本です。安倍政権は長期政権としての歩みを進めていますが、色々とテーマを打ち出してきています。 この記事を書いたのが2015年10月ですから、第2次安倍政権誕生から約3年。経済的には、日銀に金融緩和をさせ、消費増税を行い、オリンピック招致を勝ち取り、TPP合意まで取り付けました。大企業はそれなりに利益を上げ、税収も確かに上がっているようです。 とはいえ、上記に挙げたテーマ、どうでしょう? 道半ばな感じがして私は仕方がありません。正直なところ、日本の津々浦々までアベノミクスの恩恵が伝わっているとは言い難い気がしますし、国民全員が奮起している感じもしません。小金持ちが、株の投資でちょっと儲けたくらいでは、一過性な感じがしますよね。 きっと何かが足りないのでは? そう思えてなりません。そうです。津々浦々の国民が、草莽崛起していないんです。多分。 政治家が何を言おうが、お役人が何をしようが、普通の人が みんなで、おお、いっちょやったるか! と立ち上がらないと、目に見える大きな変革・革新は起きにくいのではないか、そんな気がしてなりません。
クラウドツールの何が革命的なのか
GDP600兆円といいますと、現在の約500兆円からすると、1.2倍。年収400万円なら480万円になれば良いわけです。じゃ、どうするか? 企業はその売り上げをアップさせ社員の所得が向上すればいいのです。個人事業主も同じこと。主婦や定年後の人でも、ちょっとした工夫で副収入を得ることができるはずで、それに消費が伴えば、GDPという山を動かすことになるはずです。 そもそもの岩盤規制の改革が行われる必要がありますが、その後にビジネスが花開くとき重要なのが、参入障壁の小ささです。つまり、情報やコストの敷居が下がるほど、より多くの国民が、無理なく新たな経済活動に参入できるのであり、それが人それぞれの活躍につながるのではないでしょうか。 それを支援するツールが、今、花開いています。クラウドツールです。 企業しか導入できなかった高度な機能・セキュリティなどが備わったビジネス用のITサービスが、フリーミアムなどという形で、低料金で試せるようになってきているのです。一例を挙げると、 ・クラウド型会計ソフト ・クラウド型レジシステム ・クラウド型名刺管理システム ・クラウド型マニュアル作成システム ・クラウド型HP作成サービス ・クラウド型秘書サービス ・クラウド型カレンダー ・クラウド型メール ・クラウド型ストレージ ・クラウド型Officeソフト ・クラウド型ビジネスチャットシステム(例:チャットワーク)
全てが従来のシステムからすると、ローコストで、メンテナンスコストいらずで、少人数や個人でも使うことができて労働効率が非常に高くなります。 いつ使うのですか、今でしょ、としか言いようがありません。これらツールを使用すると、大企業が導入できるビジネスシステムが、上手に組み合わせると、個人事業主であれば月数千円で収まるはず。少し前まではあり得ないローコストです。 これで、格安MVNOやコワーキングスペースなどのサービスと組み合わせれば、ノウハウさえあれば自分のビジネスをいつでも開始できる社会インフラが整いつつあると言えるでしょう。 政府には既存の規制の緩和を是非やっていただきたいですが、それを待っている意味はあまりありません。ツールはすでに探せばあるのです。草莽は、クラウドで、崛起できるんです。
学生がもう自分の会社の名刺を持っています
最後に、先日取材に行った起業家イベントを紹介します。驚いたのは出会った人の半分くらいが学生だったこと。そして事業や会社の名刺を持っていたこと。そういう学生が集まりがちなイベントだったのは事実ですが、それでもめちゃくちゃワクワクしました。みんながこれだけ熱気を帯びたら、本当に草莽が崛起しちゃうんじゃないかと。
たまたま吉田松陰と所縁のある山口県ご出身の人が首相に在任されているのですから、是非クラウドツール・クラウドサービスの普及を推進してもらいたいものだと、ふと思いました。
・日本最大級の起業イベント TERAKOYA 2015 in TOKYO
講演会場は朝から夕方までいっぱいだった
企業ブースはも多くの人で賑わった
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