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ケンブリッジ語録#10 あなたの時給いくらか知ってる?

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僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。今回はこれ。

語録画像10.jpg

あなたの時給いくらだか知ってる?

「クライアントが、時給換算おいくらで君を雇っているか知ってる?やれやれ。即答出来ないならコンサルタント失格だね」

と、まぁこんな感じの事を言われたことがあります。なんだかキツイ一言に感じる?でも、至極まっとうな話。「自分はお客さんからもらっているフィーより高い価値を出せているのか?」すべてのビジネスの根幹をなす考え方である。コンサルタントだけじゃない。会社から給料をもらっているなら、その分付加価値を生み出していなければならない。

毎月もらっている給料を考えたってダメですよ?賞与はもちろん、社会保険料の会社負担分も、支給されているパソコンや備品、さらに事務所の家賃・光熱費(1人分に割替した分ね)、交通費、福利厚生費まで全部含んであなたへの投資だ。あなたはこれらの対価を得るに相応しい仕事をしているのか??

いくらの価値を出さないといけないのか?がわかって無いなら、それ以上の価値を出せるわけがない。仮に時給1万円だとしたら、こういう思考にならないといけない。

・今日一日仕事したけど、10万円分の価値が出ているのか?

・3時間で作ったこの資料、3万円で買ってもらえるかな?

・2時間セッションに参加したけど、2万円の請求書渡したら「安いっ!」って言ってくるかな?

こうしたことを常に考えていないなら、プロフェッショナル失格と言わざるを得ない。

当然、チームリーダーやPMになんかなれっこない。チームを持つ人は、自分だけじゃなくチームメンバー一人ひとりに対して「出すべき価値が出ているか?」という視点で見る必要があるからだ。そんな風に見れてないならチームを率いている事にはならない。リームリーダーという肩書で、言われた仕事をしているだけだ。「あなたは部下の値札を知っていますか?知らないならリーダー失格ですね」と言い換えても良い。

さらに言うと。もしあなたが「もらっている時給以上の価値はとても出せてないな・・・」と感じるなら、不足している部分を誰かが補ってくれていることになる。きっとPMやCP(クライアントパートナー)が足りない価値を補ってくれているのでしょう。そうでないとお客さんや会社から対価はもらえない。

まずは、自分のフィーは自分で稼げるようになること、それには自分がいくらの価値を出さないといけないのか知ることが第一歩だ。

全てはそこから。

コンサルタント、Yさんのコメント

これって絶対評価基準を自分にセットするって話なんだと思います。

前職では言われたことをちゃんとやればいいと思っていましたし、周囲のメンバーより短時間で成果を出しているのに、私のほうが給料が低いのはなぜだ?なんて感じていました。

これって相対評価ですよね。今考えると絶対評価の基準を持ってなかったんだと思います。

この話を聞いてから仕事に対する見方が変わりました。

例えば、タスクを目の前にして手を動かそうとした時「この仕事、本当に価値があるかな?」「私が付ける付加価値はなんだろう?無駄な仕事でやった気になってるんじゃないか?」と自然に考える様になりました。価値基準がセットできたってことなんだと理解しています。

こう考えると、もらう給料が上がると、自分が出すべき価値も自然と上がるので、複雑な心境になります。給料が上がれば上がるほどプレッシャーですよね




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