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ケンブリッジ語録#6 「レビューお願いします」は、オーナーシップの欠如である

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僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。今回はこれ。

語録画像6.jpg

「レビューお願いします」は、オーナーシップの欠如である

はー。やっと資料できた。資料作りって肩凝るよなぁ。さて、一応上司に見てもらわないとな・・・

「すみません。資料できました。レビューお願いします」「おう、そこに置いといて」

このやり取りがダメってお話し。

資料ののレビューをお願いするときは、どの観点で何をレビューしてもらいたいのか明らかにしなくてはならない

 ✓何がリスクだと思っているのか
 ✓どういう視点が欠けていると思っているのか
 ✓上司に何を補って欲しいのか

作業者ではなく、オーナーとして資料作成に責任を持つ意識があるなら、当然レビューポイントも絞れるはず。
そうでないなら、詰まるところ何も考えてないということ。
「どうせ上司がフォローしてくれる」という甘え、オーナーシップの欠如の現れである。

以前プロジェクトマネージャー(PM)からよく言われた。僕は、PMとしてレビューすることが多くなったけど、メンバーにこのフィードバックをするのをサボっていたなぁ。
あなたは「レビューよろしく」ってしてませんか?


コンサルタント逵さんのコメント

語録の内容には全く同意ですが、私が考えていることを書いてみます。

Reviewee(レビューをお願いする人)が考えるレビュー観点は、PMがレビューすべき観点を網羅できないと思っています。
なぜならPMの方が視野が広く、スキルも高いから。
PMはプロジェクトの品質確保のために必要なレビュー観点や基準を持っているはずで、それをRevieweeが出すのは基本ムリだと思っています。
それが出来るならPMできちゃうわけですから。
これを極端に理解すると「レビューよろしくお願いします」でも成り立ってしまいますが、それでもレビュー観点を考える価値があると思います。

良いコメントくれますね。
逵さんの言う通りで、PMは「この視点でレビューしてください!」って言われても、それを鵜呑みにはしません。

それでも、レビューをお願いする側が考えることの意味はなにか?
 ✓自分の頭で考える癖がつくこと
 ✓スキルアップのための工夫ができるようになること
2点目は少しわかりづらいかもしれないが、PMとの差があからさまに見えるようになるのだ。「俺、Aの視点で考えていたけど、言われてみればCも大事だよな...Cの視点を持つためにはどうしたらいいんだろう?」みたいな思考。これって自分の頭で考えて、PMが答え合わせをしてくれるから出来ること。

そうやって、しばらくすると、Revieweeが考えるレビュー観点とPMのそれがほとんど一致するようになるわけです。
一致してきたら、もはやレビューじゃなくて、相談になる。そうなったら、PMを任せられるようになる。
こういう事に真剣に頭を使うから、スキルが伸びる。
なんとなく、「とりあえずレビューお願いします」とか言ってるようだと、絶対に伸びない。
成長するってこういうことなんだと思います。

「PMの観点にはどうせ及ばないし、考えるのもめんどくさい」と思考停止しているが万が一いたら、悔い改めてください。


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