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ケンブリッジ語録#5 失敗する理由を3つ挙げよ

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僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。今回はこれ。

語録画像5.jpg

失敗する理由を3つ挙げよ

7年くらい前。
当時のプロジェクトマネージャー(PM)と私はこんなやり取りをしました。

PM 「セッション(会議)の準備は順調?」
榊巻 「順調です!」
PM 「そうか。じゃあ、このセッションが失敗するとしたら理由はなんだろう?3つ挙げて」
榊巻 「・・・うーん、あんまり思いつきませんね」
PM 「へー、じゃあ失敗するね」

しびれるやりとりです。
まぁそうゆうこと。


コンサルタント中川さんのコメント

これ、セッションに限らず担当領域やプロジェクトに置き換えても同じですよね。
ドキリとしました。。

過去のプロジェクトで、
PM「XXチームからの報告、課題として何が挙がってた?」
中川「なかったっす。順調に進んでてなによりですよね」
PM「うーん、課題が挙がらないことが課題だね。きっと何かあるよ。」
というやり取りを思い出しました。



中川さんの言うとおり。これは会議以外でも適用できます。

常に考えるべき大事な問だと思います。

もとはアポロ計画での管理手法だったそう。
「プロジェクトを成功に導くための駆動力ではなく止めている抑止力はなにか?
を考えて、抑止力(失敗要因)を取り除いていく形で、プロジェクトを進めていった」

 ・大気圏突入時の熱に耐えられない
 ・機内で発生する二酸化炭素を処理できない
 とか

何百項目も阻害要因を挙げて、ひとつひとつ潰し込んでいったんだって。これによって重要度の高い課題にリソースが集中投下できる。

不要な検討にリソースを使わずに済む。普通のやり方では、あれだけ短期間で実現できなかっただろう。という話。



私が担当するプロジェクトでは「2ヶ月後プロジェクトが破綻しているとしてたら何が原因か?」をチームメンバーで必ずブレインストーミングするようにしている。
しかも定期的に。

これが成功率を高める秘訣なんだと思う。

貴方のプロジェクト、この問に答えられるかな?答えられないなら・・・、失敗するかもしれませんね。


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