Seasar Conference 2009 Spring 無事終了
Seasar Conference 2009 Spring が無事、終了した。ボランティアスタッフの皆様、スピーカーの皆様、ご来場された皆様と、共に良いカンファレンスを創ることができたと思う。発表に使われた資料は、外部公開が許されるもののみ、セッション一覧から、ダウンロードできる(随時更新)。
今回のカンファレンスでは、Seasar2(S2Container)や、その周辺プロダクトによる、事例発表を中心とした。電通国際情報サービス様をはじめ、7件の事例発表を行って頂いた。NDA的な問題や、産業構造、商流的な問題もあり、なかなか発表できるものではなく、1日に7件の事例発表は、そこそこの迫力だと思う。
電通国際情報サービス様からは、「商用サポートのご紹介」、「幾つかの開発案件の事例」、「顧客への提案の実際」を発表いただいた。他には、NTTデータ先端技術株式会社様から「S2ClickをはじめとするSeasarファミリーを活用したアジャイルシステム開発事例」、株式会社データサービス様から「昔ながらのウォータフォールモデルで設計した案件でStruts+S2Daoを用いて開発を進めた際の苦労話」などなどを発表いただいた。どの話も地に足の着いた確かな実績の話なので良かったが、中でも、僕が心動いたのが、株式会社データサービス様の事例。「入門」からはじめ、その中での、確かな判断や、推進を行ってプロジェクトを進行させたことを知るのは、実に感慨深い。技術的な話になるが、「無設定Strutsは使わなかった」という、現状とあわせた道具選択は、正しいと思った(僕がコンサル的に入ったプロジェクトでもそうしている)。また、「カンファレンスを切っ掛けに使うようになった」ということで、カンファレンスを行う意義も感じた。また、オープンソース開発者視点に立つと(僕は既に何もコミットできていないが)、とても良いフィードバックになり得たと思う。自分たちのアウトプットしたオープンソースのライブラリが、色々と比較検討され、選択され、そしてリアルに仕事で使われ、そこの中で、成果を上げているのだ。
今回はいろんな所でS2Chronosを使ってますよって、お聞きしたので本当にやってきてよかったなと思いました。次のリリースもそろそろ始めようかと思っております。
また、首都圏だけではなく、地方における事例も3件あった。京都2件、福岡1件。日本各地で使われている。次回のカンファレンスでも事例発表を行うようにし、「日本各地から集合!」のようにしてみたい。
来場者のブログでのレポートを見ると、Bigtable のセッションが人気のようだった。自分たちのコンテンツ(Seasarやその他関連コミュニティ)ではないものなので、微妙な感覚だ。しかし、実際、Google のコンテンツが人気であったという事実は、受け止めなければならない。これを切っ掛けに、Bigtableのクローンをオープンソースとして創る人がでてくればいいと思うし、Bigtable を前程としたオープンソースを創る人がでてくれば意義がある。
他には、NPOの社員総会がひっっそりと(笑)行われ、理事改選や、現在の実績と、今後の課題などの話があった。僕も登壇し、お話しした。慣れない。体制も変わり、ビジョンから、アクションベースに落とし込んでいく作業が始まり、アンケートの回答を見るに、Seasarファウンデーションでやろうとしている資格認定制度もポジティブ意見が多かったようだし、いよいよSeasar基金スタートといった気持ちだ。
Seasar Conference 2009 Spring 参加者のブログエントリを読ませてもらっている。Livedoorクリップで、まとめている。