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講演会、セミナー参加から、何を得ているのか?-運営者 企画力編

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講演会やセミナーに参加をすることで、視点を高めたり、視野を拡げることができる。そのための意識の向け方の例をご紹介してきましたが、今回は会を主催・運営する「運営者」に意識を向けることで、得られるものをご紹介します。

3.「運営者」からメリットを得る
 運営者から得られるものはたくさんあります。大きく分けると、「開催前」、「開催当日」、「開催後」という分け方ができますが、もう少し細かく次のような視点で見ることができます。
 (1)企画力
 (2)ネットワーク力
 (3)集客力
 (4)運営力
 (5)フォロー力
です。

 実務的な側面としては、こちらに目を向ける方が、得られるものが多いと言えます。それでは(1)~(5)を順番にご紹介していきます。今回は、(1)企画力です。

(1)企画力
 
今は、業界をリードする経営者や専門家の話を聞きたいと思えば、インターネットで検索し、簡単に見つけられる時代です。そのような環境であることからか、講演会やセミナーも数多く企画・運営されています。

 講演会やセミナーは、案内を見ているだけでも色々なことに気が付くことができます。その際私は、次の図のような「集客軸」を頭に描きながら、その案内の価値を判断しています。

誠ブログ用(集客軸).GIF「集客軸」には、☆1、☆2、☆3でナンバーを振っています。その内容は、次の通りです。
☆1:有用性、話題性ともに非常に高い講演会やセミナー
☆2:有用性が非常に高く、話題性はそれほどでもない講演会やセミナー
☆3:有用性はそれほどでもないが、話題性が極めてある講演会やセミナー

1~3の順番は、個人的な経験から、感覚値として、集客力のある順番を付けています。

ここで、私が定義する、「有用性」と「話題性」を簡単にご紹介します。
有用性は、講演会やセミナーで得た情報を、仕事に取り入れることで、ビジネスに直接的なメリットがあるもの。但し、高い集客力という要素には、その講師にしか語れないレアな情報や、コアな情報があったり、聴衆が得するためにタイムリーであったりという要素が加わります。
話題性は、自慢できることだったり、口コミをしたくなる内容です。傾向としては、特定対象にコアなファンがいるというケースもあります。

上記をイメージしやすくするために、私が思いつく例をご紹介すると、
 ☆1:日本ハムファイターズの 栗山監督の講演
 ☆2:消費税増税と企業が備えておきたいこと、導入までの具体的スケジュールと対応ポイント
 ☆3:大河ドラマをめぐる人達「八重の桜」~制作統括プロデューサーが語る~

このようなところでしょうか。

「集客軸」は、企画の良し悪しを判断するために、私が日頃活用しているものです。
この軸が万能かというと、決してそうではありません。しかし、傾向性を掴みやすくなることは確かです。
そこでお勧めなのは、是非、ご自身にとっての「軸」を見つけ、多くの人が興味や関心をもつ「軸」を見つけることです。
「軸」を見つけることが、ご自身のオリジナリティある「企画力」を養ってくれます。

次回は、運営者の「ネットワーク力」に着目します。

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