極上のビールを求めてプラハの「黄金の虎」に挑む
チェコビールとハイパーローカルなプラハの旅は続きます。
前回の「Lokál Dlouhááá」から一夜明け、翌日はプラハで一番のビアホールと言われている「U Zlatéhp tygra」(黄金の虎)に向かいました。午後3時に開店なので、旧市街(写真)を観光し余裕だと思って「U Zlatéhp tygra」に入ったのが午後3時8分。甘かった。なんと既に満席で立ち飲み状況でした。どうみても開店したばかりなので席は空きません。残念無念。プラハ滞在中もう1日チャンスがあるので明日チャレンジすることにし、おとなしく店を出て別のビアホールでエンジョイしました。(そのお店のビールも美味しかったです)
そして翌日の夕方5時頃あらためて店に入ると、またもやテーブルは満席でした。残念。でもよく見るとビールをサーブするカウンター横に若干の立ち飲みスペースを発見。おそらく現地の方の特等席なのですが、こうなったら立ち飲みでも構わないとビールマイスターのおじさんに「立ち飲みで良いからビールください?」と話しかけますが、英語がわからないのか?忙しいのか?一見さんお断りなのか?全くとりあってもらえません。完全アウェイな状況です。流石に諦めて帰ろうと思った矢先、英語がわかる立ち飲みのお兄さん(勿論現地の方です)にマイスターにチェコ語で話してもらい、なんとか立ち飲みのポジションをキープできました。ラッキーでした。
念願の極上のピルスナーである「U Zlatéhp tygra PILSNER URQUELL」にありつけました。お値段はやはり500ccで40CZK(ざっくり200円)です。クリーミーな泡にスッキリのどごし。美味しい。前回書き逃しましたがチェコのビアホールのオーダールールは簡単です。なんとわんこそばと同じルールでMugのビールが空になるとオーダーしなくても次のMugを持ってきてくれます。もうこれ以上飲めない場合はコースターをMugの上に乗っける(わんこそばのお椀にフタをする感じ)とストップのサイン。マイスターも一息ついて一服しています。(写真)
このお店は旧市街つまり観光地のど真ん中にあるのでそれなりに観光客も来店しますが、多くの観光客はちらっと覗いたあとに店を出ていきます。どうも観光客が店に入るには敷居が高そうです。したがってお客さんのマジョリティーはもちろん現地の方々です。彼らは飲んだあと上機嫌でマイスターのおじさんと握手して帰っていきます。近所の居酒屋なんですね。テーブルではなく立ち飲みだからこそ見えた景色がありました。これがハイパーローカルです。
次回はプラハから国際列車でウィーンに向かいます。
■ハイパー・ローカルジャーニーのアーカイブ
第7話:北欧の冬の夜にはクラフトビール
第6話:今話題のブダペストのサブカル「廃墟バー」に行ってみた
第5話:ウィーン名物は美しいクリスマスマーケットとカツレツ
第4話:500円も差がでるウィーンのランチ事情
第3話:ヨーロッパのモバイル事情と賢いSIMの買い方
第2話:極上のビールを求めてプラハの「黄金の虎」に挑む
第1話:チェコのビールは200円って本当?