2018年本格的に動き出したInsurTech
InsurTech(インシュア・テック)という言葉は耳に新しいと思います。昨年のバズワードいえばFinTechでしたが今年のバズワードはInsurTechになりそうです。
IT ProによるとInsurTechとは
Insurance(保険)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語です。保険の引受け、保険料の運用、保険金の支払い、保険商品の販売といった保険会社が手掛ける4つの機能についてテクノロジーを適用して今までにないサービスを生み出そうとする動きが出てきています。IoTの進化と呼応して破壊的なイノベーションが今後起きると期待されています。
2018年はこのInsurTechのムーブメントが本格的に動き出します。1月24日にグローバルのシードアクセラレータであるPlug and Play主催のInsurTechアクセラレータプログラムのキックオフイベントが開催され、保険業界のキーパーソンやInsurTechスタートアップの経営者など約200名(推定)がPlug and Play Shibuyaのインキュベーションオフィスに集結しました。
スタートはAon Analytics Global CEOのPaul Y. Mang氏で開幕し、InsurTechのポテンシャルや今後の方向性についてプレゼンが行われました。
Aon Analytics Global CEOのPaul Y. Mang氏
その後、インクルージョン・ジャパンの吉沢氏のキーノートでは保険業界、InsurTechスタートアップとそれぞれカルチャーが違う中でどのように協業しビジネスを成功させるかをテーマに熱いプレゼンが行われました。
さらに投資/協業サイドからスタートアップに向けてのリバースピッチのコーナもありました。リバースピッチにはSOMPOホールディングスCEOの楢崎氏と日本生命の神谷氏がステージに登壇、InsureTechスタートアップ経営者に対して保険事業者として抱えている課題や今後のInsurTechの計画が説明され資本提携、アライアンスの提案がありました。
そしてスタートアップのピッチはInsurTechの一歩先を行く米国のスタートアップ中心に12社のピッチが行われました。米国のInsurTechの最前線の情報とスタートアップの熱意を肌で感じることができたと思います。
・ピッチした12社
Orbital Insight、Caruma、Sureify、GenLife、No Password、UI Path、Trillium
Sentiance、justInCase、Smart Drive、Warrantee、OK保険
このNetStatsでは2018年のメインテーマとして引き続きInsurTechとブロックチェーンのトレンドをエントリーしていきます。
後藤康成(ごとう やすなり)
iChain株式会社 取締役 COO
iChainはInsurTech(インシュアテック) & ブロックチェーンをベースに保険業界にイノベーションを起こすInsurTechの「スタートアップ」です。