Fortune働きやすい会社ベスト100の2011年版データと転職サイト
2010年2月調査のデータを初めて見つけたのが今年の1月にこの記事を書いた時だったので、間もなく最新データが出るだろうと気になっていたが2011年調査の新しいデータがこのほど公開された。
結果を見ると、SASが2連覇。
他に、Google、NetApps、Zappos, CISCOなど、IT/ネットビジネス系が「働きやすい会社」として、やはり強い。
今回改めてこのサイトをよく見てみると、使い勝手が面白いことに気がついた。
HealthCare、ChildCare、テレコミューティングの有無など具体的なbenefitによる順位が表示され、各企業の「働きやすさ」に関する強みがよくわかる。しかも、「健康保険が100%で、テレコミューティングもできて、サバティカル休暇も十分に取得可能で、、」など各種の「働きやすさ」条件のAndを取って、対象企業の絞込みが可能だ。
同様に、「Top企業」の定義についても、企業規模(従業員数)のほか、従業員数の増減率、離職率、レイオフの有無、女性比率、マイノリティ比率など、「働きやすさの観点から見たTop企業としての評価基準」が、具体的にどのようなものであるかを想起させてくれる。
で、オチとしては、これら「働きやすい会社」の中で募集中のJob Offeringが右上に表示されるというスピード感。T-MobileとかGoogleのエンジニア職種とかが多い模様。社会的なコンセンサスとして、「働きやすいところで働く」という反射神経のようなものが作動しているような気がする。
こういうサイトを日本でも広く立ち上げて企業間の前向きな競争が起こるようになったら、日本のワークライフバランスも、もっとよくなるのではないだろうか。日本でやるとしたら、日経新聞かリクルートあたりであろうか。。
(2/5追加)
上記のような思いで帰宅すると、自宅に届いていた日経ビジネス最新号(2/7)の特集記事で、日本版調査(任意アンケート)の結果がレポートされていた。
なんと上位3位が、グーグル、ワークスアプリケーションズ、日本マイクロソフトとなっている。続くところでは、6位にサイバーエージェント、17位インテル、18位東京海上システムズと、ベスト30までにIT/ネット関連業界から6社が含まれている。
調査範囲の問題はあると思うが、やはりIT業界は本質的には「働きやすさの高い業界」だと思いたい。こういう調査を見て、IT業界の多くの会社が刺激されれば面白いと思う。