習い事ってカネにならんから、習い事ビジネスにするしかないのよね。本当に金銭的に役に立つ習いごとは月3万円以下ではないのよね。
ピアノの先生たくさんいるけど、みんなピアノで十分な生活費が稼げないからピアノの先生やってるように見える。ヤマハの音楽教室や島崎楽器とかのピアノの先生の経歴をみるとスゴイ芸大出て留学もしていて、週イチ月一万円で教えてもらうのが申し訳ないスペックだ。つまり、ピアノを極めても大半は習い事の先生でしかメシが食えない。飯が食えない人(在庫)が多いから、スケールして、ヤマハの音楽教室が成立する。
つまり、月1-2万円の習い事で学んだことは、だいたい極めてもそれでカネを稼ぐのは難しいということだ。つまり、教養やスキルとして効果はあるが、コストとリターンでみるとショボいということだ。
コストとリターンが悪い習い事は、そのスキルを極めても生活費を稼げない人が多いので、先生(在庫)も集まる。会社も売上も先生の数だけスケールできる。スケールするから広告もマーケティングもできる。島崎楽器やヤマハのピアノ教室がその良い例だ。ピアノで食えない人(在庫)が大量にいるから、ヤマハの音楽教室が成立するのだ。
本当にコストとリターンが良い習い事ビジネスをした場合、成立しにくい。高い給料を払えないので。先生が集まらない。つまり、お金になるスキルは先生が集まらず、習い事としてスケールしないから、習い事ビジネスとして成立しない。仮にAWSキッズスクールを始めても、役に立つけど先生が集まらない。価格を高くして、法人研修みたいにするしかないが、スケールはしない。
同じような例がたくさんある。
あちこちにバレエのスクールがあって、プチお金持ちの定番習い事だが、バレエでメシが食える人は一握りなので、バレエを極めた人の大半はバレエを習い事ビジネスにするしかない。バレエのスクールはよく見るが、お金払ってバレエ見ようという機会は無い。
あちこちに水泳のスクールがあって、子供の習い事の定番になっているが、ほとんどの人は水泳で生活費を賄うことはできないので、水泳の先生をやっているのかもしれない。スイミングスクールはよく見るが、お金を払って水泳の試合を見に行く人は少ない。
あちこちにscratchのプログラミングスクールがあるが、当然scratchで給料もらえないから、プログラミングスクールで習い事ビジネスにするしか生きていけない。今度の「弊社のプロジェクトはScratchで実装するぞ!」なんて話は聞かない。誰もカネを出さない。もともとscratchが教育用プログラミングだから仕方ない。
PythonやJavaScriptくらいなら、子供でも分かるし潰しがきくのだが、JavaScriptでガチでフロントエンドもバックエンドも書けるやつは月1万円のプログラミングスクールで先生をしない。
あちこちに子供向け英会話スクールがあるが、英語しかできない人は大してお金を稼げない。AIのせいで、なおさら翻訳の需要も下がってる。最近は英会話スクールは南アフリカの白人が多いようだ。最近は100ドルくらいのオンラインのTESOL講座(英語教員免許)があるので、なおさらだろう。まぁ、ただ英語はいるよね。
SAPIXなどの進学塾も同じだ。受験勉強をしてきたが、食えない人が多いのでスケールする。SAPIXなどの進学塾の社員はさほど高学歴でもなく、年収も高くないという。バイトのほうがいい大学出ている。各種転職サイトの情報ではSAPIXの先生の給料は300-600万円程度。もし、それなりにいい大学に出ていたら、あまり行きたくないかもしれない。夏期講習の受講料や新規の生徒のインセンティブが大きいようだ。保険屋みたいやね。しかし、都内でこの給料ではコンサルや金融に就職した元同級生と3倍ほど差が出そうだ。長年、塾通いで受験勉強をしてきたが、受験に失敗して、それをお金にすることができなかった人が、SAPIXに就職するのかもしれない。たまに、高学歴の人が来ると20代で校長になるようだ。
結局、本当にコストとリターンの合うスキルは独学で学ぶしかないんだろうな。