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生産性とかGDPとかうっせーよ!

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生産性とかGDPとかうっせーよ。いやーわかんだけどさ。GDPあってもダメな国はダメだし、GDPはもはや豊かさのパラメーターとして意味ない。早く気づけ。投資や経済のパラメータの一つで、それ以上では無い。普通に海外旅行したらわかるでしょ?GDPは大事だけど、先進国としての指標は何か別の指標が必要だし、生産性は何も解決しない。

じゃあ?GDP1位のアメリカいいかい?エレベーターしょっちゅう止まるし、シャワーやトイレや水道はよく壊れるし、サンフランシスコでも停電になるし、医療費はバグってるし(医療保険4~10万/月)、ドラッグまみれだし、公教育ぶっこわれてるし、1000ドル以下の万引きは無罪で、空き巣や痴漢くらいでは警察が動かなくて、自転車止めるのにわざわざ太いクサリで縛っておかないといけない国がいいかい?

個人的には、GDP低くても、エレベーターは途中で止まらなくて、シャワーがちゃんと出て、トイレがちゃんと流れて、普通に自転車が駐輪できて、お医者さんに普通に行けて、毎日電気が使えて、警察がちゃんと動く国が良い。

まぁ、そもそも、世界は、若いアジア人女性が夜中一人で歩いていて危険でない国の方が少ない。

一人当たりGDPがーーーっていうじゃん、一人当たりGDPが高い国は小さくて金融しかない。カネはあっても買うものがない。文化もモノもない。文化に投資しない。文化に投資しないということは、だいたい食べ物がおいしくない、映画もアニメも作らない。だって、文化も農業も食べ物も"生産性"が低いからね。生産性が低いものは輸入する。

一人当たりGDPがいちばん高い国ってルクセンブルグじゃん。君はルクセンブルグ料理を一個くらい知ってるかい?ルクセンブルグで有名な映画やアニメや音楽やゲームは一個くらい知ってるかい?金融の国なので、料理とかアニメみたいに"生産性"の低いものは発達しない。生産性が低いものは、全部、輸入になる。

シンガポールとか一人当たりGDP高いっていうじゃん。けど、金融ばっかりで狭いし何もない。東京23区くらいの大きさしかない。自国で何も作ってないし、自国の本もないので本屋いってもショボい。アニメイトなんてない。カご飯おいしくない。高くておいしい店もあるけど外れも多い。隣のマレーシアのほうがいい。映画もハリウッドと韓国・中国ばかり。びっくりしたのが、お金があるのに自動車がなかなか買えないという。輸入車しかないから海外から持ってくるしかないし、規制やナンバー登録にお金がかかりすぎて車が買えない。車を買うのが許可制だ。さらに輸入車しかないくせに関税も高い。日本では、そこら中に中古車屋があってメルカリで車が買える。楽天もメルカリもない。シンガポールのamazonはあるけど超絶ショボい。アマゾンジャパンで高いカネ払って数日待って空輸した方がマシ。ECが全部ポンコツ。とりあえず、シンガポールにいくと、みんな金持ちなのに、欲しいものが無くて、物欲が無くなる。

生産性生産性生産性生産性というが、みんなが生産性を追い求めるのは間違っている。人はパンのみにあらず、人は生産性にあらず。

絶対に必要なものを市場原理で価格を決めるとアメリカのようにカオスになる。

生産性だけでは何も解決しない。

生産性と必要性は違う。

生産性と必要性のギャップをどうするかが今後の世界中の課題だ。

たとえば、東京都の水道水は市販のミネラルウォーターよりきれいという。だから、水道料金を500ml100円にしたら、水洗トイレ1回4,000円、お風呂一回5万円程度かかることになり、月の水道代が200万円を超えてしまい、みんな破産する。

介護料金を高くすると、今度は介護を受けれない老人が増え、介護で就職や学校にいけない人が増える。

農家が農作物を農協に出さずに、高く売れる国に輸出したり、契約したゼンショーなどファミレスのチェーン店に売れば、農家の生産性は上がるが、スーパーが空っぽになって、食べれない人が増える。

一方で、生産性が高い業界は金融とITと不動産と広告だが、どれも水道よりは必要性は低い。

世界的に、生産性と必要性のギャップが合わず、人手不足になっている。手を動かす人が欲しい。今やこれは世界的問題である。

AIとDXが解決すると思っているが、少し違う。実際、今AIが解決しているのは、生産性が高いといわれている=給料が高い、大卒ホワイトカラーの仕事を減らそうとしている。

給料が無駄に高い=生産性が高い大卒ホワイトカラーをクビにしまくることが、企業にとっての生産性が高いメソッドだ。企業は年収年収年収生産性生産性とか言ってる人を最初にクビにしたい。それより手を動かす人が欲しい。企業の目標は君の生産性を増やすことではなく、企業の生産性を上げることだ。ホワイトカラーや管理レイヤーを小さくして、手を動かす人を増やす。この流れは、日本にも来るだろう。

あと、10年もしないうちに、プレゼン資料をつくって説得するというメソッドがなくなり、AIで終わるかもしれない。各部門のGPTがERPから各種データ経営データや市場状況や社内slackや他社の状況をベクトル化して、学習し、JSONで話し合って、出てきた結果だけを取締役会で承認するだけになるかもしれない。人間が出した提案をAIが判断する世界になるかもしれない。


とりあえず、GDPを追い求めた結果がアメリカ社会だし、一人当たりGDPが高いルクセンブルクやシンガポールは金はあっても、日本ほどモノも文化もない。

日本がベストだとは思わないけど、安全と平和と医療とインフラとロジスティクスの安定度合のバランスはトップクラスだ。日本がダメなのは生産性と労働環境と各種規制だが、自分で会社を作るとほぼ解決する。自分で会社を作ると週休七日だろうが、DX/AI/SaaS導入だろうが、テレワークだろうが、育休10年だろうが自由だ。

そういえば、育休7年くらいしている。働き方革命バンザイ。






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