推しの子最終回勢いだけの感想
推しの子最終回を読んだけど、思うことは多い。多すぎて書いた。以下、ネタバレふくむ。よむなーーーーー!
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えーーーーーー!
あーーーーーー!
転生して、推しの子供に転生して、復讐するーーという盛大な伏線なのに、なんも回収してない。俺たちの戦いは始まったばかりだぜーーーー!で終わる。
うーーーーーーーーーん
メンゴ先生もSNSで「走り切ることを優先した」「内容について、何言っても人を傷つける」というてたので、本人もキレイに終わってると思ってないのだろう。
赤坂アカ先生が、「かぐや様は告らせたい」の実写化で芸能界を垣間見て、「芸能界のことはよく知らないけど、芸能界の闇を書きたい」と連載開始くらいのインタビューで言っていた。やはり、それがメインだったんかなあー。たしかに、色んな芸能界の闇をタイムリーに描いていて面白かった。逆に転生やサスペンスはそこまで書きたいことでもなかったのかもしれない。
特に、セクシー田中さん事件の時期に「原作者と脚本家と出版社の複雑な関係」について偶然タイムリーにアニメ化され、「持ってるなー」とは思った。テラスハウスの事件も(以下略
名作は最終回がポンコツになるもんなんだと、「吼えよペン」でも言ってたな。ドラゴンボールも北斗の拳もひどかった。
しかし、「推しの子」は最初から最終回を決めてると聞いていたが、全部の伏線回収は考えてなかったように見える。
途中から、休載が増えたり、サイドストーリーが出てきたり、赤坂アカ先生、ほかにも連載を抱えて、体調も悪くなり、だんだんパワーが落ちた感じもする。
後半に従い、ストーリーがだんだん粗い感じになる。ネームまで赤坂アカと聞いていたが、後半がなんか粗い。「15年の嘘」は、どういう映画だったのかわかりにくい。これアニメ化のときどうするんやろね。
横槍メンゴ先生の絵は相変わらず丁寧なので、赤坂アカ先生のパワーダウン感は画力に見えない。原作と作画が分担してるとそうなるのかもしれない。
横槍メンゴ先生の絵はすごい。もともと、成年向けのえっちいな漫画の人だったんだけど、女性なのに、かわいい女の子描くのが好きすぎるパワーがすごい。メンゴパワーで、アイを魅力的に描きすぎて、他のキャラが、弱く見えてしまう。
しかもアイが、1巻で死ぬというので、喪失感がすごい。それをずーーーーっと、引きずり続けてきたのに、回収できずに終わるのはつらい。
この人の描く黒髪清楚美少女はいつも必殺技級の不思議な魅力がある。描いてて楽しかったんだろうな。本人も「ホモは好きだが、男は描くのが嫌い、女の子を描いてて楽しい」的な発言をしている。一方で、その必殺技が一巻で死んでしまったのは、悲しい。その喪失感を読者が共感できるのがすごい。
ツクヨミがでてきたあたりから、みんな、アイが転生するとか、いろいろな転生の謎が明らかになると思っていたが、なんもわからず終わった。匂わせで終わった。みんな、死ぬほど考察してたのにーーーー!えーーーーって感じ。におわすなーーーあーーーーー!って、感じ。
まあ、それでも、最終巻は売れるだろう。売れるマンガを考えたら、回収しなくても、フックになる伏線は張るだけ張ったらええんやということを思い知らされた。
それ考えると、コナン君とかも回収されないんだろうか。何の目的で小さくしたのか分からないまま終わるんだろうか。