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アプリ開発からプレゼン力まで。kintoneで磨くビジネススキル―「Re.co.」×「サイボウズ」の就労支援プロジェクト―【前編】

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こんにちは。葉月へちまです。
今回のkintone取材記は、以前ご紹介した就労移行支援事業「デジKAMA」に続き、

サイボウズのそでらぼで行っている、kintoneを学び働く幅を広げる活動(就労困難者支援)の事例をご紹介します。


学び働く幅を広げる活動(就労困難者支援)とは?

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サイボウズそでらぼでは、「チームワークあふれる社会づくり」という目的のもと、
サイボウズ流のチームワークによって多様な価値観の人が安心して暮らす社会実験を行っています。

本プロジェクトは、働き方に悩みや不安を感じている方や、働くことにハードルを感じている方、 障がいのある方の雇用を法律で定めているけれど、まだ十分なサポートができていない企業に向けて、ITツール「kintone」を使った就労支援の取り組みです。

ITスキルを身につけることで、自分らしい働き方を見つけられるようにサポートしています。(kintoneのサービスについてはこちら

今回から前編後編の二回に分けて、多機能型事業所Re.co.(以下、Re.co.)とkintoneの独自プロジェクト「【働くを作る】kintoneを武器に働く&仕事を増やす「Re.co.」×「サイボウズ」」の事例をご紹介。

前編である今回は、Re.co.のkintone担当であり、職業指導員である後藤誠貴さんからお話を伺いました!(note転載記事はこちら

多機能型事業所Re.co.(りこ)とは?

年齢、性別、障がい、特性など、すべて関係なく『目の前の人を幸せにする』ことをモットーに、長野県長野市で活動する特定非営利活動法人utagu (うたぐ)

そんなutaguの事業のひとつとして、Re.co.では利用者さんの「働きたい」という想いを応援する就労支援事業を行っています。

日報から行政書類まで。現場で活きるkintone活用術

──Re.co.×サイボウズプロジェクトの開始の経緯を教えてください

サイボウズさんとは以前からお付き合いがあり、その過程で今回のプロジェクトのお話をいただきました。事業所内では「ITの最先端であるkintoneと就労支援がうまく結びつくだろうか」という不安の声もありましたが、私自身は元システムエンジニアということもあり、プロジェクトのお話をいただいたときからずっとワクワクしていました。

──後藤さんはプロジェクトの開始前からkintoneに関心があったのですね

はい、個人でもアプリを開発した経験があるため、kintoneの特徴のひとつ【ノーコードでのアプリ開発】に興味がありました。またデジKAMAさんの事例も伺っていたので、いちからkintoneに触れるワーカーの皆さんが今後どこまで成長するのか楽しみでした。

unnamed (7).png ──業務でもkintoneを使用されているとのことですが、どのように活用していますか?

業務では日報管理などでkintoneを使用しています。支援において記録は重要です。利用者さんの病歴や面談でお話した内容など、正確な情報を瞬時に共有・引き継ぎができることがありがたいです。

またkintoneでは集計やグラフ化も簡単にできるため、行政に提出する書類にもkintone上に蓄積したデータを活用しています。

──kintone導入に際して、ほかの職員の皆さんの反応はいかがでしたか?

PCスキルの習得を目指す事業所なので、職員もスキルのある方がほとんどです。皆さん、「便利なExcel」くらいの感覚ですぐに受け入れていました。

──kintone導入以前と比べて業務効率化は進みましたか?

kintoneの導入以前はExcelを使用していましたが、情報がバラバラに保管されていました。情報を一元管理できるようになったことで、作業時間が大幅に削減されました。職員からも改善アイデアを募っていますので、これからさらにkintoneの改良を進める予定です。自分たちでどんどんアップデートできるのもkintoneの魅力のひとつですね。
(後藤さんのkintoneを使った業務改善について詳しく知りたい方はこちら

20代〜40代の6名が挑戦。kintoneへのスムーズな適応


──今回のプロジェクトメンバーはどのように選出されたのですか?


まず希望者を募り、興味のありそうな方にはこちらからも声をかけました。最終的には20代~40代の女性4名、男性2名に参加いただくことになりました。参加者の皆さんは2025年10月から約半年、週10時間ほど今回のプロジェクトに携わっています。


──利用者さんたちがふだん携わっている作業について教えてください


これまでは地元のシステム会社からの案件でウェブシステムのバグ探しやアプリ開発者システムテストなどに対応いただいてました。事業所の業務を通じてすでにPCスキルが備わっている方々なので、はじめて触れるkintoneもスムーズに受け入れられていたように思います。


──プロジェクト開始前に不安だったことはありますか?


技術面での心配はありませんでしたが、今回のプロジェクトでは定例ミーティングも開催しています。そのため、コミュニケーション面でストレスを感じる人が出てしまうかもという不安はありました。


懸念を吹き飛ばす自主性。kintoneがつないだ参加者同士の絆

──実際はいかがでしたか?

まったく問題はありませんでした。参加者が少人数ということもあり、毎回のミーティングで一人ひとりに発言の場面がまわってきます。皆さん、しっかりと自分の言葉で発言されていますし、参加者同士で教え合ったりといった自主的なコミュニケーションも見られて安心しました。

kintone上でのコミュニケーションにおいても、プライベートな呟きにいいねを付け合うといった参加者同士の交流の機会が生まれたことも嬉しいです。

──スキル面での成長は見られましたか?

もともとPCスキルの高かった方は、今では私よりkintoneを使いこなしています。ノーコードでアプリ開発できるkintoneにおいて、JavaScriptを用いて応用的なアプリを開発されているのには驚きました。

PCスキルだけでなく、kintoneの用語集をつくるなかで説明スキルが身についた方や、毎週のミーティングで発言の機会を得たことでプレゼン力が上がった方もいます。プロジェクトを通してサイボウズの担当者から助言と励ましの言葉をいただけるのも、良い刺激となっていますね。

──指導員の立場からみて、参加者の反応はいかがですか?

とにかく楽しそうにアプリ作りに取り組む姿がとても印象的でした。クリエイティブな働き方を体験できることは、利用者さんにとって大きな夢や希望につながります。指導員としても、皆さんの可能性をもっともっと広げていけたらと考えています。

──今後の展望を教えてください

技術力とコミュニケーション力はついてきましたが、就労するうえでは体力も重要です。Re.co.での作業時間は限られているため、実際の就労に対応できる体力をつけることが、参加者の方々の現状の課題だと思います。

しかし今回のプロジェクトを通して、議事録がとれる、司会ができる、ロジカルな考え方ができる、ノーコードでアプリ開発できるといった数えきれないほどのスキルを皆さん習得されています。就労後にも活かしていける力が、すでに身についていると感じています。

理事長の清水からも中小企業のシステム化の隙間を縫える良い人材になれるのではと期待されています。ぜひこの点をアピールして就労に結びつくことを願っています。

この挑戦を、同じ悩みを抱える人の背中を押す「良い事例」に

──最後に、本プロジェクトに興味のある方へ向けて一言お願いします

私は、心身の理由を問わず、外での就労が難しい方たちの応援・サポートをしたいと考えてRe.co.に入社しました。スキルはあるのに「通勤」というハードルに阻まれて、なかなか就労に結びつけない方が少なくありません。

今回の私たちの取り組み事例を通して、「テレワークであれば働けるという高いスキルを持った人たちがこんなにいるんだよ」と発信したいですし、私たちのプロジェクトが導入を検討されている方の背中を押すような良い事例となることを願っています。

後藤さん、貴重なお話をありがとうございました!
次回はいよいよ実際にプロジェクトに参加した方々の声をお届けします!

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