年末年始に読む本。たとえばAmazon「マーケティング・セールス」ジャンルのTOP10
最近、ビジネス書を買う基準として、
- トレンド本 - いま関心があるテーマの本
- ベース 本 - これから何度も読みそうな本
の2つを意識している。タイトルと目次と書評で判断して、前者は流し読み、後者については辞書的な読み方が中心になる。買っても全部読んでない本が何冊もあるのだが、それは「ベース本としていつか必ず読む」と割り切ることにした。(必要になったとき買えばいいという考えもあるが、「必要なときにすぐ見れない」というのはなるべく避けたい。)
ベースが無いとトレンドに振り回される。逆に、トレンドを追ってないとベースも進化しない。これは、音楽や絵画、小説などの娯楽を楽しむにしても一緒かもしれない。軽く流して楽しむのも良いが、その背景も一緒に味わえると無限に世界が広がるような感覚があるのではないか。そういう意味では、自分はどの分野もまだ表層から先に進めていないように思う。年末年始の時間を活かして、しっかりベースを築きたいところだ。(ビジネスも趣味も)
というわけで、年末年始に読む本を探していて、たどり着いた1つのランキング。
2009/12/20(日)時点での、Amazon「マーケティング・セールス」ジャンルの TOP10。
1. クラッシュ・マーケティング ジェイ・エイブラハム 金森 重樹 (単行本 - 2009/11/6)
2. 「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテーマ21) 小阪 裕司 (新書 - 2009/11/10)
3. かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ... 川田 修 (単行本 - 2009/8/28)
4. 「自分ごと」だと人は動く 博報堂DYグループエンゲージメント研究会 (単行本 - 2009/11/28)
5. 思考する営業―BCG流営業戦略 杉田 浩章 (単行本 - 2009/10/9)
6. 売上と集客が確実にアップする 儲かるキーワード広告の使い方 竹内 謙礼 (株)ワードシーカー (単行本(ソフトカバー) - 2009/11/12)
7. 営業の見える化 長尾 一洋 (単行本(ソフトカバー) - 2009/10/9)
8. 次世代メディアマーケティング ケント・ワータイム、イアン・フェンウィック、高広 伯彦、 伊東 奈美子 (単行本 - 2009/12/14)
9. 急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1) マルコム・グラッドウェル 高橋 啓 (文庫 - 2007/6/23)
10. 図解 実戦マーケティング戦略 佐藤 義典 (単行本 - 2005/4/22)
上記のランキングのなかでは、4位の『「自分ごと」だと人は動く』を最近購入したばかり(まだ読んではいない)。Twitterなどソーシャルメディアが今後仕事でますます絡んできそうな点や、メディアを作ることに読者やスポンサーを「巻き込む」という点でも、いまの「トレンド本」として読んでおきたいテーマだったのが購入理由だ。電通鬼十則に通ずる部分もあるのかな?その要素もあれば今後も読み返すかもしれない。
あと、「ベース本」として気になったのは、10位の『図解 実戦マーケティング戦略』。2005年発売にも関わらず10位にランクインしている。多くの人に役立つ本だということだろう。コメントを見ると「分かりやすい」「まさに実践で使える」という評価が大半だが、なかには「競合には絶対に読ませたくない」という理由で評価点を下げる人もいるほど。気になったのでブログを書いている途中で買ってしまった。オルタナブロガーの永井さんも「アマゾンの書評が広告になる時代」というエントリーをされているが、ここの書評の影響力は凄いな。
ちなみに、@ITなどの技術解説サイトでも、上記のような「ベース本(記事)」がTOP10内に入るという傾向がある。普遍的に読まれ続けるテーマは常時ランクインしており、読者の知識のベースになるだけでなく、媒体のPVのベースにもなっているのだ。たとえば、@IT MONOistでは、組み込み開発フォーラムの「いまさら聞けないFPGA入門」(2006/9/21公開)や、生産管理フォーラムの「トヨタが気前よくカイゼンを教える本当の理由」(2007/11/22公開)など。いずれも「FPGA」や「トヨタ カイゼン」というキーワードで検索すると必ず上位にヒットする。
このブログも、現状どちらかといえばトレンドを追いかけているが、そのうち何度も読まれ続けるような記事を増やしていきたいものだ。
■そのほか、年末年始に読む「マーケティング」本のオススメ集