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【サンのマルチスレッドチップ】の開発者のお話

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たまには、サンのホームページをご覧になってはどうでしょう。あまり大人数で作っているわけではないですが、少数精鋭で作ってます。じっくり読むページも作っているので、宣伝ではなく、ためになるページ、みたいなのもあります。

Rickh 今回のお勧めは、最新の米国本社の記事を翻訳したもので、

サンのCMTはここまできた

です。この写真のリック・ヘザーリングストンというサンの社員(といっても半導体部門のCTOですが)へのインタビューです。

いつも思うのだけれど、サンは3文字省略が多過ぎますね。CMTとは、Chip Multi Threading の略です。英語ではこういうのを「Abbreviation」と言いますね。つまり、マルチコアチップの一種類で、ひとつのチップに演算回路が複数乗っていて、しかもひとつのコアにスレッドと呼ばれる演算機能が複数個走る半導体をいいます。

ん?わかりずらいですね。まず、まあホームページをお読み下さい。技術的なことは書いてないですが、とにかく、集積度をどんどん上げるのではなく、並列にすることで、全体の性能を上げるという方法をサンが取っていること、単に半導体のことだけを考えるのではなく、ITの方向性として、一演算回路のスピードを上げた方がいいのか、全体の処理能力をあげるべきなのか、も考えて半導体を開発しているのです。

サンは、半導体を作ることをやめないと思います。SPARC、Solaris、Javaがあってのサンだと思います。サンの存在理由なのではないでしょうか。

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