【便所・便器の蘊蓄シリーズ】 旅客機のトイレ!世界シェア・ナンバー1は、実は日本の企業だ!
しつこいねえ、どうも。そろそろ種切れですが、蘊蓄ネタがもうひとつあったので・・・・。何の世界シェア・ナンバー1かというと、旅客機のトイレ。世界の 旅客機のトイレの 50% 以上のシェアを持つのが、なんと日本の企業。JAMCO (株式会社ジャムコ)という会社です。
昭和30年に伊藤忠航空整備株式会社として設立したこの会社は、JAMCO のホームページによると、
こうしてJAMCOのラバトリーの世界シェアーはおよそ50%。ボーイング社が生産する717、747−400、777、767、MD−11、MD−80/90型旅客機に独占供給してきました。
(すげっ。とおる)
さらには、ボーイング 787 のラバトリー、操縦室の内装パネル類、ギャレーまで受注しちゃった。ボーイングの労働組合の闘争で、1-2年ほど乗る機会が先延ばしになりましたが・・・。
たしかに、旅客機のトイレは、極小のスペースに必要なもの全てを装備し、もちろん、逆漏れなんて絶対許されない。乱暴な取り扱いをされても壊れない事が重 要(たまに壊れてるけど)。最近は、水で流さないで、飛行機内の与圧と外部との気圧差を利用して吸引するタイプに変わってきていますね。
このJAMCOの本社がある場所は、東京都三鷹市大沢といって、私の出た大学のすぐそば。さらには調布飛行場のすぐ隣です。私の出た大学(ICU:インテンシブ・ケア・ユニットではありません)は、戦前戦中は、中島飛行機の三鷹研究所があったところです。
ICU の昔の写真を見ると、昔、体育館として使っていた場所は、実は爆撃機を作る工場だったとか、この三鷹研究所で作った飛行機を調布の飛行場に運んで(タク シーイングして)飛行テストしたとか、が残っていました。ICUの学生が学んでいる本館(写真)は、もともと中島飛行機三鷹研究所の研究棟だったところ と、私は聞きました。もしかしたら、空襲で焼かれて、再建したビルかもしれませんけど。ICU卒業生の皆さん、どなたかご存じですか?
戦争のための最大最強の武器を作っていた場所で、いまは、空の旅を快適にする部品を作っていると思うと、隔世の感というよりも、よく平和が続いたなあと思います。