【祇園祭雑感】 - まつりに浮かれる人々、その中の私
「昔は家々でちょうちんぶら下げて。いまは氏子の祭りではのうなって、観光用になってしまいましたな。」とタクシーの運転手さんが言う。宵山の人出が44万人だったそうだ。私も、7月15日の夕方から京都に来て、祇園祭の京都を楽しんだ。
7月16日の宵山には、数え切れないほどの夜店が出て、ものすごい数の若い子たちが、夜遅くなるまで、飲んだり食ったり騒いだりする。京都生まれ、京都育ちらしいタクシーの運転手さんは、ああいったお子たちは、みんながみんな京都人ではないんですよ。といっていた。夜中まで飲んで酔っ払い、道のそこらにたくさん人が転がっているらしい。
「浴衣、着てはりますでしょ。ごみだか人だか、わかりしまへんねん。だから街角を曲がる時は、注意せんといけません。」とも言ってた。清掃業者さんたちは、夜中から午前5時までの間に、すさまじい量のゴミの処理をするので、たいへんですわ、だそうだ。
まあ、祭りってそんなもんだし、それだけ人が出てきてお金を落としてくれる訳で、大切なことかもしれない。みんな、男も女もゆかたを着て、日本人だけでなく、白人もアジア人も、みんな華やかで、うれしそうだ。貸衣装で、安く着させてもらえるらしい。
17日は山鉾巡航。すごい込むのかなと思ったら、若い人たちは減って、その分、年配の方々の数がすごい。あとは、浴衣をきた白人。中国語、広東語、韓国語、スペイン語、あれは、マレーシアかな。英語、ドイツ語も聞こえる。山のひとつでは、山を引く人全員が、日本人じゃないのもあって、なかなか国際的でよろしい。祭りっていいなあ。
思いっきり晴れたので、あじっ、あじっ状態。帽子をかぶっていないので、頭がちりちりする。
60代ぐらいか、年配のじいさんたちが、かなり来ていて、みんな手に手に一眼レフのかっこいいカメラを持っている。持ち方がぎこちなかったり、三脚もつけない人が多く、しろうとカメラマンさんたちかな、と思う。張ってあるロープなんか無視して、道に出て傍若無人に写真を取りまくるので、ついにおまわりさんが、撮影許可のない方は、ロープから出ないで下さい、と注意する。一瞬引き下がるが、すぐに出てくる。最近のじいさんたちって、かなり、わがままで傍若無人なんだなあ。