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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

携帯がPCを超えた日(Vista も Mac も、もういらない?!)

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転機とはこの事だ。すでにPCは過去のものとなった。今後は携帯こそが、個人用クライアントとなる。これはフィクションでも、私特有の夢想でもない。2月9日(金)虎ノ門パストラルにて開催されたMCPC 第4回イノベーション・チャレンジのセミナーに参加して、そう感じた。

MCPCとは、Mobile Computing Promotion Consortiam (モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)のことで、1997年に創設されている。モバイルコンピューティング技術の標準化と普及促進を行っている団体だ。Webサイトを見れば、ほとんどのモバイル通信業社、携帯製造会社、携帯関連会社、IT企業が目白押しである。サン・マイクロシステムズですら、末席をけがさせていただいている。モバイル用Java(Java ME)を提供してますからね。

今回のこの、イノベーション・チャレンジはモバイル関連のベンチャービジネスの会社を鼓舞、育成するための、ベンチャースクエアという、MCPCの分科会のセミナーで、日本に限らず、全世界からのベンチャー企業が参加している。

スウェーデンの「Mimer Information Technology AB」もそのひとつだ。スウェーデン語では「ミメール」と発音する。Mimer はエンタープライズサーバから携帯電話まで、すべてのコンピューティング環境で稼動する汎用型 RDBMS である。機能も全環境を通して同じものを提供できる。私は一応、RDBMSの専門家なのだが、私がスペックを確認したレベルでは、汎用的に使える、良いRDBMSだと言える。

MimerのRDBMSは2007年度には、世界(といってもヨーロッパが中心のようだが)で出荷される機器の内、4-5%には搭載されるそうだ。さて、RDBMSがあり、JavaやC/C++でアプリケーションを構築するなら、これはりっぱなコンピューティング環境だ。

MimerのCEO、Magnus Hedencrona (マグナス・ヘデンクローナ)氏の表現では、「Mobile Phone as a Server」である。こうなった途端、携帯は、業務にも、エンターテイメントにも利用できる、本格的個人向けクライアントとなる。

PCはノートブックであっても持ち歩きには重い。携帯は安価で、ひとり1台(場合によっては複数持っている人もいる(笑))は当たり前。この携帯で仕事もゲームも写真もテレビも、なぁんでも出来てしまう。標準化を推進していけば、中規模以上の携帯であれば、PCに取って代わることができる。機種の選択もキャリアの選択も自由だ!

Mimerは現在、自然言語をインプットすると、それをSQLに変換し、答えを出してくれたり、イメージコンテンツ(三角とか、金魚の形とか顔とか)の検索も研究中だ。もう、スタートレックの世界がそこに来ている。携帯に自然言語で質問すると答えが返ってくるのだ。

実は、MimerのMagnusや営業の Michael Reinhardt は私の昔からの友人なので、彼らの成功は心からうれしい。日本での展開も楽しみだ。モバイル系のみなさん、これからはMimerを使わないと、時代遅れになりますよ。

さて。Mimer以外にも、面白い技術がたくさんあった。これも私が親しくさせていただいている、北島弘さんが社長のエムフォメーション・テクノロジ株式会社のクライアントの集中管理システムもすごい。膨大な携帯の状況をワイアレス通信で、サーバに送られ、必要とするソフトのダウンロード、携帯のHWの状況把握、セキュリティ(オーナーから遺失の情報がはいったら、速やかにロックしてしまう)などの機能が満載だ。

北島さんは日本のIT業界一、新技術に鼻の聞く方で、インテル、サン・マイクロシステムズ、ネットスケープ、コバルトなど、その後大成功する会社を日本で続々と立ち上げた人です。この北島さんのいまはまっているのが、このエムフォメーションなので、要注目です。


追記:RDBMSつながりで、悲しいニュースが入っている。IBM アルマデン研究所で実施された、世界最初の RDBMS プロジェクト System R のキーマンのひとり、現マイクロソフトリサーチのテクニカルフェローの Jim Gray(ジム・グレイ)の乗ったヨットが1月28日行方不明になったまま、消息を絶っている。まだ、生死は不明だ。56万の衛星写真をボランティアが目視にて探したが、見つかっていない。私は幸運にも、Jim Gray とあるコンフェレンスでお会いしたことがある。弊社 Greg Papadopoulos のブログです。

Comment(2)

コメント

Kato@Teleca

MCPCでお会いした加藤です。いろいろとアドバイス有り難うございました。
Mimerを調べていたら、高橋様のBlogにたどり着きました。他の記事も熟読させていただきます。

Kato@Telecaさん、コメントありあとうございます。
 
Telecaさんは、携帯とエンタープライズを含むトータルソリューションの開発をされたり、携帯用アプリケーションスイートをお持ちの会社さんです。これから、この分野はすごくのびるだろうなぁ、と思っております。よろしくお願いします。

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