【巡音ルカ】iPhoneだけでバンド演奏してみた「Crossroad」【手弾き】
伊藤靖さんがちょうど「ロバート・ジョンソン:クロスロード伝説」について書かれていたから、というわけではないのですが、「Crossroad」を演奏してみました。iShred×SP-Drum01×PocketGuitar×BeatMaker×巡音ルカで。アレンジはCreamっぽく。
編集はGarageBandですが、音源はiPhoneのみです。巡音ルカのボーカルはBeatMakerに取り込んでリアルタイムで歌ってもらいました。個々の楽器アプリの演奏方法についてちょっと解説しますね。
iShredでギターのリフを弾く
まずはギターのフレーズ練習ということで、今回のリードギターとサイドギターはiShredだけを使いました。いつもはPocketGuitarを使うのですが、今回はiShredでやってみました。うーん、これでもいいかも。
指板をすべらせたときの音量の小さくなる具合がギタリストの感覚的にベストなのがPocketGuitar。MooCowMusicのGuitaristはぜんぜん使い物になりませんが、iShredはPocketGuitarの次にいい感じ。iPhoneでギターやりたい人は、この2つを手に入れましょう。
iShredはコード弾きに適しているということを以前に書きましたが、もう1つの特色があります。それが、スケールに拘束した演奏ができるというところ。ブルーススケールのみを使えるように設定すれば、「外れた音」を弾かずにすみます。iPhoneのギターアプリは、本物のギターと違ってネックが短いので、扱える音域が狭くなってしまうという弱点があります。iShredはスケール拘束することで、狭い画面で広い音域をカバーでき、なおかつミストーンを出しにくいというメリットがあるのです。
スケールから外れた音を出さなければいけない場合には、コード設定をもう1つ用意しておいてそこにスイッチしたり、チョーキングを使ったりしています。それでも使えるフレーズには限界があるので、わたし程度だとこのあたりが限界かなあ。
ロックンロールの定番フレーズは2つのコードを用意してそれを交互にスイッチする方法でとりあえずクリアしましたが、ブリッジミュートがないのがちとつらい。鳴りっぱなしになってしまうのです。弾いた直後にすべてミュートしたコードにチェンジするという裏技はありますが、空ピックの音が入ってしまいます。これは今後のバージョンアップで改善してほしいですね。2ちゃんねるでも同様の指摘がありました。
あと、PocketGuitarにあってiShredにないのが、加速度センサーを使ったアーミングビブラート。これは全楽器アプリにぜったいあったほうが機能です(あの楽器含む)。
PocketGuitarをベースに使う
PocketGuitarはエレクトリックギター、エレアコ、ウクレレ、そしてベースギターが設定できるようになっています。いい音がしているし、操作性もいいので、これをこのまま使うことにしました。MooCowMusicのBassistという専用アプリもありますが、こっちのほうが安いし、PocketGuitarで十分でしょう。
ドラムはパンカクのSP-Drum01
ドラムはずっと一定リズムでたたき続けるのはつらいので、簡単な操作でフィルインしている気分を味わえるパンカクのSP-Drum01 ROCKを使いました。以前やった「648のうた」と同じやり方です。
設定するのはBPMだけ。基本パターンのところを通常は押さえておいて、オカズを入れたいときにはタムをまわすようなかんじで、その周りの別パターンのところを押さえて、その後でまた戻る、という方法をとっています。
佐々木さんが書かれていますが、パンカクは「音ガ同」仲間でもあり、これだけおもしろいユーザーインタフェースのアイデアを持っているというのはさすがです。通常の楽器のエミュレーションとはぜんぜん違いますからね。
・【音ガ同】仲間「パンカク」さんの「LightBike Full version」が有料アプリ1位に!
同じシリーズにはJAZZ、METALとあり、METALのほうは買いました。個人的にはROCKがもういくつかバージョンあるといいかなあ、なんて思います。
巡音ルカをBeatMakerに宿してみる
以前、鏡音リンのボーカルをサンプリングして、iPhone用サンプラーのBeatMakerに入れ、同じCrossroadを歌わせるというのをやってみたのですが、今回も同じ方法をとってみました。
ボーカルのフレーズ毎にWAVファイルを切り出し、それを16個のボタンにドラッグ&ドロップするだけの簡単な作業で、サンプリングテーブルを作ります。
・I went down to the crossroad(version 1)
・I went down to the crossroad(version 1)
・down to the crossroad
・fell down on my knees
・asked the Lord above for mercy
・help me if you please
といったフレーズを1個ずつのファイルに吐き出しておくだけ。同じフレーズをいくつか用意しておけば、それをその場で自由に選択すればライブ感が出せるはずです(タイミングが遅れたりとか)。今回もそれをわざと出すために……(笑)
Macでそのテーブルを作ったら、BeatMaker側からWi-Fi経由でデータを取得し、アプリ内のパッドにロードしてリアルタイムで演奏する、というわけです。
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