初音ミクの世界進出に必要なもの
昨日、オルタナブロガーの栗原さん、吉川さん、小林さんと、IT戦士こと岡田記者、そしてわたしとでクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤社長と長時間にわたっておはなしをする機会を得ました。コスプレ居酒屋で(くわしくはシロクマ日報で)。そのなかでは多くの興味深い話が飛び交っていたのですが、わたしは「初音ミクの世界進出」に関する部分をピックアップ。
これは、わたしがどうしても気になっていた部分で、伊藤社長に質問してみたものです。海外には出したいし、英語の歌をうたえるようにはしたいのだけど、そのためにはミクの中の人である藤田咲さんにネイティブ歌手レベルの「英語の歌」収録をお願いすることになるわけで、そこがどうしてもひっかかるのだそうで。
そこで思いついたのが、似た声の歌手を海外から探してくるという案。
アニメの海外版にしても、現地の声優を使っているわけです。英語の萌えアニメを見ても、それほど違和感は感じません。それなりにオリジナルに合った声優を捜しているようです。声優でなくても、ネイティブイングリッシュを話す人で、声質が日本語ミクに近い人がいるかもしれません。
どうせなら、Journeyがスティーブ・ペリーの後任(実際はその次の次)をYouTubeで探した例にならって、YouTubeでオーディションとかやってみてはどうでしょうか?という話をしました。米国人よりもフランス人のようにオタク文化リテラシーがある国のほうがいいのでは、という意見も。たしかに、それはアリかもしれないです。フランス・ギャルもいいけど、ぼくはフランソワーズ・アルディがいいなあ。今回のコスプレ居酒屋ディスカッションに参加された栗原さんによるバージョンのミクはとてもいいです。
音素の数が単純に日本語の5倍必要だという英語版VOCALOIDなので、かなり難航するかもしれませんが、ネットをうまく使ったオーディションで最適な吹き替え版初音ミクを作り出すことができれば、数千曲のオリジナル楽曲がミクとともに海をわたっていけるかもしれません。