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データドリブンな組織と意思決定のあり方 〜ガートナーの調査資料から

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米調査会社のガートナーは2021年5月17日、絶えず変化する世界で成功を収めるためにデータとアナリティクスのリーダーが取るべき3つのアクションを発表しました。

3つのアクションとは、

「組織内で変化の担い手を見つける」
「適応力のあるシステムを構築する」
「意思決定の在り方を見直す」

を指しています。

この中から、

「意思決定の在り方を見直す」

について、とりあげたいと思います。

ガートナーの調査では、意思決定を下す上で最初に取るアプローチはデータを利用することであると回答した人は半数未満となっています。

そのため、ガートナーでは、データとアナリティクス (D&A)リーダーは、意思決定の在り方を見直すことで、D&Aがもたらす影響を組織全体に広げ、組織におけるどの意思決定においてもデータが一翼を担うように以下のように見直すべき、と提言しています。

  • プロジェクト計画や予算要求など、意思決定を行う正式なプロセスにデータ分析で得られる洞察を活用する余地を探す
  • イニシアティブが成功または失敗する理由について仮説を立て、その仮説の妥当性を裏付けるデータを調べる
  • 組織内で影響力のある人物に対して、チームで使用可能なデータ・ポイントや可視化機能を提供し、データ活用を働き掛ける
  • データの成功事例を組織全体で広く共有し、データ・ドリブンな組織文化を推進する。

ガートナーでは、

D&Aのリーダーは、データやアナリティクスの活用が習慣化するまで、人々の考え方を変える機会を探る必要があります

とあるように、データ活用のツールよりも、データを活用するための習慣化や、考え方を変える、という視点も重要になっています。

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