ローカル5Gとは
総務省は2019年9月11日、「次世代競争ルール検討WG(第3回)・グローバル課題検討WG(第4回)合同会合」を開催しました。
今回の会合のテーマは、ローカル5Gに関してです。
本会合の資料から、ローカル5Gについて紹介をしたいと思います。
「ローカル5G」は通信事業者以外の様々な主体(地域の企業や自治体等)が、自ら5Gシステムを構築可能とするものとなっています。
出所:総務省 2019.9
ローカル5Gのメリットは、
・地域や産業の個別のニーズに応じて柔軟に5Gシステムを構築できる
・通信事業者ではカバーしづらい地域で独自に基地局を設けられる
・他の場所の通信障害や災害などの影響も受けにくく、電波が混み合ってつながりにくくなることもほとんどない
といったことがあげられています。
ローカル5Gの候補帯域とスケジュールでは、ローカル5Gは、4.6~4.8GHz及び28.2~29.1GHzの周波数を利用することを想定しているが、その中でも、他の帯域に比べて検討事項が少ないと思われる28.2~28.3GHzの100MHz幅については、年内に制度化を行うことを想定しています。28.2-28.3GHzにおけるローカル5Gについては当面の間、 「自己の建物内」又は「自己の土地内」の利用を基本としています。
出所:総務省 2019.9
ローカル5Gの利用イメージは以下のとおりです。
出所:総務省 2019.9
全国キャリア向け帯域との関係については、
全国キャリアのサービスを補完することを目的としてローカル5Gの帯域を利用することは、ローカル5Gの本来の趣旨に反する。
全国キャリアが第三者のローカル5Gの機能を支援することは可能であるが、ローカル5G帯域の免許付与はするべきではない。
という認識にたっています。
5Gについては、
導入当初は、4Gのインフラを基盤として動作する無線アクセスネットワーク(NSA:Non Stand Alone)構成で運用が開始され、その後、5Gのみで動作する無線アクセス
ネットワーク(SA:Stand Alone)構成に移行するシナリオが想定されており、ローカル5Gについても、当初の段階ではNSAと同様のシステム構成を実現できるようにすることが有効である
としています。
出所:総務省 2019.9
自営BWAの導入後の地域BWA帯域の利用イメージは以下のとおりです。
出所:総務省 2019.9
地域BWAと自営BWAの相違点の整理は以下のとおです。
出所:総務省 2019.9