ハイパスケール事業者の設備投資のトップ5はGAFA+Microsoft、続く事業者はAlibaba, Baidu, IBM, JD.com, NTT and Tencent.
調査会社のSynergy Research Group は2018年11月20日、第三四半期のハイパースケール事業者の設備投資に関する調査を発表しました。
2018 Hyperscale Capex is Running at 53% Above 2017 Levels
本調査は、世界の主要クラウドとインターネットサービス事業者の20の設備投資とデータセンターの占有率を分析し、 IaaS、PaaS、SaaS、検索、ソーシャルネットワーキング、電子商取引の大手通信事業者を対象としています。
同調査によると、ハイパースケール事業者の設備投資は、今四半期に260億ドルを突破し、記録的な水準で2018年の数値を伸ばしています。第3四半期のハイパースケール事業者の設備投資は、2017年の同期間と比較して53%増加しています。
過去10四半期の上位5グループのユーザーは常にGoogle、Microsoft、Amazon、Apple、Facebookで構成されており、総計でハイパースケール事業者の設備投資の70%を占めています。
Microsoftの設備投資は第3四半期に過去最高の水準に達し、他の4社の設備投資は前四半期の過去最高水準と比較してわずかに落ち込んでいます。 このグループ以外では、Alibabaの設備投資は第4四半期に飛躍し、他のハイパースケール事業者よりも先行しています。
ハイパースケール事業者の設備投資の多くは、巨大なデータセンターの建設、拡張、設備整備が占めています。現在、巨大なデータセンターの数は現在423に増加しています。
トップ5以外には、Q2の他の大手ハイパースケール事業者には、Alibaba、Baidu、IBM、JD.com、NTT、Tencentが含まれています。
Synergy Research では、データセンターやコロケーション事業者、データセンターのホールセールの事業者にとっては追い風になっているものの、ハイパースケール事業者と真っ向から競争することは難しい状況となっており、規模の経済を活かしたビ事業者、ごく少数の事業者によって、支配されるということを指摘しています。