クラウドサービスとマーケティング
先日、クラウド事業者やクラウドに関係するマーケティング関係者が集まる懇親会を企画しました。当初、こじんまりとやろうと考えていたのですが、たくさんの方から参加したいというお声掛けをいただき、最終的には約50名の大所帯となり、有意義な情報交換ができました。
実際に関係者とお話をしてみると、ユーザ企業がクラウドサービスの採用にシフトしつつあり、サービスのオンライン化やセルフサービス化が進んでいる中、マーケティングオートメーションをはじめ、効率的なマーケティングをどのようにしていくか、というのが非常に重要なテーマになってきているという印象を受けました。
先日、「2020年までに営業とマーケティングに起こる5つの劇的な変化」
http://www.thesaleslion.com/sales-marketing-predictions-2020/
の記事を読み、
本記事へのコメントを書かれた斎藤さんのブログ「2020年には、B2B営業は絶滅している」
も大変興味深く読ませていただきました。
本記事には、
「2020年までに営業とマーケティングに起こる5つの劇的な変化」として、以下の5つがあげられています。
1.B2B業界の「営業」は絶滅している
2.マーケティング専門職が営業専門職よりも多く稼ぐ
3.マーケターが営業会議に出席する、または部署が一つになる
4. 対面販売されるべきものもオンラインで購入できる
5. 政府はまずインターネットで請負業者(B2G)を探す
「1.B2B業界の「営業」は絶滅している」については、特にクラウド業界では、その動きが進んでいくのではないかと考えられます。
記事では、以下のように、
実際にほとんどの企業では、かつてのような営業担当を必要としていません。もし必要としているのなら、それは、より顧客満足や顧客体験を高めるためであって、新しい販売の機会を生み出すためではありません。
とあるように、ユーザ企業自身もクラウドサービスの技術やメリット、競合分析などをしっかりとされているケースが多くなっており、新しい販売機会の生み出すよりもエンゲージメント獲得のための営業は、今後も重要となっていくと考えられます。
本記事では、
2.マーケティング専門職が営業専門職よりも多く稼ぐ
3.マーケターが営業会議に出席する、または部署が一つになる
4. 対面販売されるべきものもオンラインで購入できる
と指摘しているように、マーケティングの位置づけが大きくなっており、営業との連携を密にしたり、オンラインで購入できるものは、オンラインに誘導していくといった仕掛けも重要となっています。
私自身も社外への情報発信やエバンジェリズム的な活動が増えたため、社外から様々な案件のご相談をいただく機会やユーザ企業から指名をいただく機会も増え、営業部門へフィードバックし案件につなげていくといったことは、当たり前のようになってきています。
マーケティングやエバンジェリズム活動を通じて、自社のサービスブランドを高めて、いかに、リード獲得と営業案件やオンライン販売につなげていくか、もしくはエコシステムを形成していくか。クラウドが進む中、マーケティングの役割は、益々重要となっていくのかもしれません。