クラウドサービス(IaaS)が500円前後から利用可能に。価格競争と今後
2014年10月に入ってから、IDCフロンティア、NTTコミュニケーションズ、そして、GMOクラウドと、クラウドサービス(IaaS)で500円前後から利用可能なプランを発表しています。
2014年10月15日 IDCフロンティア
IDCフロンティア、よりパワフルな新クラウドサービス「IDCFクラウド」を提供開始
この度の刷新では、パワフルなクラウドをコンセプトに、サーバー作成の高速化や、多コアを割り当てるCPUおよびフラッシュストレージや大容量メモリを搭載したハイパフォーマンスタイプの提供、また、主要クラウドサービスの中でも最安の月額500円からとなる価格競争力のあるプランや大幅な料金の引き下げを実施し、サービスラインアップの全面的な刷新を行います。
2014年10月17日 NTTコミュニケーションズ
Bizホスティング Cloudn」における料金改定と「お試し利用キャンペーン」の実施について
~最大50%の値下げにより、業界最安値の月額上限450円から利用可能~
2014年10月21日
新パブリッククラウドサービス「GMOクラウドALTUS(アルタス)Basicシリーズ」提供開始
本格的なクラウドが500円(税抜)ですぐに使い始められるだけでなく、リソースを大容量で使っても国内最安級の価格を維持しています。
これまでの値下げの動きは、
2014年4月に、グーグル、AWS、マイクロソフト、NTTコミュニケーションズが相次いで値下げを発表をしましたが、主に外資系事業者が中心でした。
2014年3月26日 グーグル
Google、AWS対抗をあらわにした値下げと新価格体系を発表。継続利用で自動値引き Publickey
2014年3月27日 AWS
【AWS発表】42回目の値下げ!EC2、S3、RDS、ElastiCache、そしてElastic MapReduceも!
2014年3月31日
クラウド市場は値下げの嵐、Microsoft Azure も最大65%引き下げ
2014年4月15日 NTTコミュニケーションズ
Bizホスティング Cloudn」における料金改定について~最大31%の値下げにより、業界最安値を更新~
一部の調査会社では、、IaaSレイヤのコモディティ化による値下げ競争は厳しいものになり、規模の経済が働き今後クラウドサービス事業者の淘汰が進むと予測しています。
各事業者はIaaSレイヤのより上位レイヤの付加価値サービスの提供や、IoT/M2M・スマートマシンなどの次世代トレンド、金融や医療などの個別分野への対応、エコシステムの展開など、自社の付加価値や差別化をどのようにしていくのかが、より強く求められるようになっていくでしょう。