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【Web2.0 EXPO】Web2.0は次の時代を読むヒントになる

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昨日、「Web2.0 EXPO Tokyo 2007」に参加してきました。基調講演では、Web2.0提唱者のティム・オライリー氏が登壇し、Web2.0を取り巻く現状と今後について対談されました(関連記事)。イベント会場では、最近聞くことの少なくなった「Web2.0」という言葉をあちこちで聞くことができました。

 

Web2.0は整理され、本当の使い方が議論される時期にきている

Web2.0という言葉はいまだに意味があいまいな典型的なバスワードとされています。今回は、「Web2.0 EXPO」という展示会を通じて、Web2.0を整理し、コンシューマの世界や企業において本当の使い方を議論していこうという意図と工夫が見られました。

 
セッションにおいては、

Web2.0の基礎」、「Web2.0技術」、「マーケティングとコミュニティ」、「デザインとユーザエクスペリエンス」、「エンタープライズ2.0等」、「製品とサービス」等とカテゴリを分けて開催をしていました。

 
Web2.0
は「ブログ」や「SNS」そして「マッシュアップ」や「Ajax」等のキーワードが思い浮かびますが、このセッションの分け方を見ると、企業の情報システム、ウェブそのもののデザインやインターフェイス、そしてマーケティングやコミュニティ等多岐に渡っています。つまり、Web2.0という思想と技術の範囲は広く、企業そして消費者の日々の活動において大きなウエイトを占めてきているという印象を持ちました。

 

未来を感じさせるWeb2.0の技術

本イベントは未来を感じさせる技術やサービスが目白押しでした。

 
マイクロソフトは、【The Next Web ラウンジ】というスペースを設けて休憩をしながらゆったりとマイクロソフトの次世代Webコンテンツや技術を体感できる空間をつくっていました。また、ミニステージにも参加したのですが、「Silverlight」のデモ等はやはり何度見てもインパクトはあります。ウェブにおいて少し出遅れた感のマイクロソフトですが、巻き返しを図りたいという意図を強く感じました。

 
仮想空間においては、SBIグループが「東京0区」のデモを展示していました。東京に埋立地を新たに作って、新たな仮想社会をつくろうというものです。同様にトランスコスモス等も年度内に「meet me」という現実の世界を反映した仮想世界のコミュニティサービスを提供する予定ですので、和製セカンドライフは今後様々な話題を提供してくれることでしょう。

 
その他、エンタープライズサーチ等のエンタープライズ2.0の展示やSaaS等プラットフォームサービス等様々な展示がされていました。

 

最後に

Web2.0というキーワードはわかりにくいとよく言われますが、今回展示会に参加してみて、会場の活気と、既に実現している技術やサービスを見るにあたって、今後の潮流やトレンドを感じ取ることができました。Web2.0はあいまいな言葉だからこそ、時代の流れによって解釈も変化していくのかもしれません。だからこそ、Web2.0は次の時代を読むヒントになるのではないかと改めて感じているところです。

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