ウェブが進化する時代は人の行動も変化する(2) --生活編
5年前と比べて国民の生活行動そして生活時間において大きな変化が見られるようです。9月28日総務省統計局は、「平成18年社会生活基本調査 生活時間に関する結果」を発表しました。本調査は、日々の生活における「時間のすごし方」と1年間の「余暇活動」の状況など、国民の暮らしぶりを調査(5年ごと)しています。
では、5年前と比べてどのように生活行動と生活時間は変化しているのでしょうか?
5年前と比べて著しく変化しているのは、インターネット利用率です。平成18年時点でのインターネット利用の行動者数は6750万人、行動者率は59.4%となっています。一方、「スポーツ」の行動が6.9ポイント、「ボランティア活動」が2.7ポイントそして「旅行・娯楽」が4.7ポイントと低下しています。
年齢階級別「インターネットの利用率」の行動者率(平成13年、平成18年)
変化する”生活時間”
インターネットの利用率が著しく増えたことによって、人々の生活時間にも大きな影響を与えています。先述のスポーツやボランティア活動そして旅行・娯楽の行動等に加えて著しく減少している時間は、「交際・付き合いの時間」です。特に20~24歳は12分と大きく現象していることがわかります。20~24歳は特にmixi等のSNSの利用比率が高い世代でもあります。
年齢層階級別交際・付き合い時間(平成13年、平成18年)
まとめ
ざっと調査資料の概要をまとめてみましたが、インターネットが著しく利用率があがっている反面、スポーツやボランティアそして旅行・娯楽等の屋外での活動が減少し、特に若い人を中心に交際・付き合いの時間が減少していることがわかります。Web2.0時代と言われるようにウェブが進化する時代とともに人々の生活行動と生活時間に大きな変化が見られるようになりました。この結果が良いのか悪いのかしばらく注視していく必要がありそうです。
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