AppleとMicrosoftのイベント、オープニングは両方とも「アクセシビリティ」
10月末にMicrosoftとAppleが新製品発表イベントを開催し、MicrosoftはiMacみたいなSurface StudioやWindows 10のCreators Updateを、AppleはタッチバーとThunderbolt 3ポートのMacbook Proを発表しました。ライブストリーミングで寝不足になった人も多いのでは。
2社のイベントには1つ(だけじゃないけど)共通点がありました。それは、オープニングが「accessibility(アクセシビリティ)」についてだったこと。
アクセシビリティというのは、アクセスできる能力、つまり、誰もが製品やサービスを支障なく使えるようにすること、です。
Microsoftはまず、「We don't build Windows 10 for all of us. We build Windows 10 for each of us.」というメッセージの動画でイベントをスタートしました。ちょっと分かりにくいですが、Windows 10は、漠然としたユーザー全員、ではなく、さまざまな能力を持つユーザー一人ひとりがそれぞれにとって使いやすくなるようにがんばってつくってます、という強いメッセージです。
Appleのイベントも、「ばーんとMacBook Proの発表からは始まらないかもな」と思いつつも、以下の動画で始まって、あれ、デジャヴ、と思いました。
前回このブログで、IT大手のCEOがこぞって人工知能(AI)について語ったと書きましたが、MicrosoftもAppleも、AIが実用レベルになってきたことで、アクセシビリティもAIを採用して強化していけることを示しました。Appleのこのページのいろんな動画は、テクノロジーの可能性ってすごい、と思わせてくれます。
もちろんアクセシビリティを大事にしてますよ、というのはCI戦略としてとても効果的ですが、それだけではなく、両社とも真剣に取り組んでいるんだと思います。
ところでCI戦略といえば、両社ともダイバーシティ対策もぐっと進んだようで、幹部以外のデモ要員の女性率が高くなっていたのが面白かったです。