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Facebook版Siriの「M」が半分人力なのはディープラーニングの野望があるからなのだった

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Facebookが昨日発表したパーソナルアシスタントの「M」。AppleのSiriやGoogle Now、MicrosoftのCortanaとかと違って、中に人間もいて、AI(人工知能)には難しい質問には人間が対処します。

という説明を読んで、ヨルタモリの↓これが浮かんじゃいました。

世界中の(1日に10億人アクセスすることもある)ユーザーが毎日Mに質問をすることになったら、中の人は何人必要になるのでしょう。

ちょっと非現実的ですよね。人件費を考えても。

でも、Facebookとしては、将来的にはMを独り立ちできるように育てるつもりみたいです。

なにしろ、中の人は「M Trainer」と呼ばれます。つまり、Mのトレーナー。Mができないことをただ代行するんではなく、Mを鍛えるのです。

Wiredの記事によると、ユーザーがMに質問すると、Mはダイレクトにユーザーに答えを表示するのではなく、トレーナーに「こういう答えでいいですか?」とお伺いを立てます。

例えば「なんかおもしろい冗談を言ってよ」と言われたらMはトレーナーに冗談を1つ提示して、それをトレーナーが面白いと思えばOKを出す。

もっと高度な命令「陸運局に免許取得の実技試験の予約をしておいて」と言われたら、トレーナーが陸運局に電話して予約するんだって! で、Mはトレーナーの一挙手一投足を記憶していく。

こうして蓄積したすべてのステップを記録したデータがある程度の量(ビッグデータ)になったら、Facebookが誇る人工知能ラボのディープラーニングの権威、ヤン・ルカン教授にデータをあずけ、機械学習のためのエサにする。

これを繰り返していくことで、Mはどんどんおりこうになって、そのうち(何年かかるかわからないけど)トレーナーを凌駕する、かも。よくわかんないけど、ディープラーニングにはそういう可能性があるらしい。

Mへの質問だけでなく、最近日本でも使えるようになった写真共有アプリ「Moments」。あんなに便利なものが無料なのは、こちらもユーザーが共有する写真データがディープラーニングのためのエサになるからだと思う。

ちょっと気持ち悪いけど、自分のデータがエサになっていることを自覚した上で、便利なら使えばいいとも思います。

こういう研究の先には、マーク・ザッカーバーグCEOが夢見る「あらゆる情報を自動的に共有して、自他の境目なしに連携し合う」世界が待っているのかもしれないですねぇ。

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