WWDC 2015基調講演まとめ──番外編(オープニング動画など)
今年はGoogle I/Oもなんとなくライブで見てしまったので、AppleのWWDCもライブで見て、まとめ記事を書きました。これはその、番外編みたいなものです。
○オープニングビデオ(英語力と文化的理解不足のせいであんまり笑えなかった)
オープニングには、サタデーナイトライブのビル・ヘイダー主演のショートフィルムが。ヘイダーは"WWDCのディレクター"という設定で、開催前日に演出に悩みながら会場を歩きまわる(ちょっと「バードマン」みたい)けど、結局変な演出はしないでいつものWWDCが正解なんだな、というオチ(?)です。
その間、アングリーバードやGoat Simulator(ヤギ育てゲー)、Evernote、Lyft、などのアプリ(だから私はてっきり基調講演ではサードパーティーアプリの連係について何か発表があるのかと思った)やエンジェルインベスター(白いスーツで羽が生えてる)、コーヒーを運んでくれるドローンなどなどが次々と現れます。エレベーターに乗るとそこにはたくさんのティム・クックが(Too many cooks spoil the brothってことですか)。
会場の皆さんからは笑いが起こっていたのでおもしろかったんでしょう。
○たまたまGoogle I/Oが先だったんですが
Siriで「写真」を検索するシーンは、GoogleのPhotosの画像認識デモのデジャブのようでした。
Appleも独自の検索エンジンをごりごり開発していて、たしかにすごく精度がいいんだと思います。
でも、写真のアップロードを無制限無料にしたことで無尽蔵のエサを人工知能に食べさせられるGoogleの画像認識にはかなわないんじゃないかなぁ。
Googleが写真アップロードを無制限無料にしたことをAppleは「ユーザーのプライバシーをマネタイズに利用するのはダメ、絶対」と言ってますが、Googleは広告というより人工知能のエサのつもりだと思います(それも最終的にはマネタイズということになるんですが)。
Proactive Assistantも同じ意味でGoogle Nowを超えるのは難しいような気がします。ああ、こんなこと言って、ごめんなさいごめんなさい。
○ダイバーシティー
なにかとGoogleと比較して申し訳ないんですが、Google I/Oの登壇者の人種と性別はかなりバラエティーに富んでいました。そもそも司会進行のピチャイさんはインド人だし、女性も複数登壇しました。MicrosoftのBuildも、ナデラCEOがインド人だし、プレゼンで女性やアジア系の人が登壇しました。
Appleはこれまで、女性のプレゼンは少なかった(たしか去年はゲームかなんかで1人女性がいたような)ですが、今回は10人のプレゼンター中2人が非白人(そのうち1人は外部の人、ラッパーのドレイクですが)、2人が女性でした。
○ハードウェアがないとジョナサン・アイブの声が聴こえなくてさみしい
会場の客席前列が何度か映りましたが、ジョナサン・アイブはみつけられませんでした。フィル・シラーやアンジェラ・アーレンツさんはいた。フィルはお誕生日だったらしく、壇上からフェデリギさん(だったかな)がおめでとう、って言ったらちょっとてれたように微笑んでました。
○ドクター・ドレは登壇しなかった
Apple Musicの紹介で、ドクター・ドレが出てきたら心配だなーと思ってたんですが、出てきませんでした。アイヴォンさんはカリスマ性もあるし(下図)、おっけーですが。ドクター・ドレの代理みたいな感じで、カナダのおとなしめのラッパー、ドレイクが登壇し、そつなく役目を果たしました。ドレ、会場にはもちろんいたみたいで、ドレイクがInstagramで記念写真をアップしてました。
○まとまりませんが
Swift 2.0やアプリをSiriと深く連係させるDeep linking(これもなんだかGoogleのApp Indexingに似てるっぽい)など、開発者にとっての朗報もありました。
開発者向けのイベントなんだから、おまえのような素人に凄さが分かるか、と自分につっこんでもみましたが、素人としては本当の「one more thing」が欲しかった今年のWWDCでした。
既に録画が公開されていますので、こちらでどうぞ。ライブと違ってWindowsでも再生できます。