「ミゼラブル」「ライフ・オブ・パイ」「TED」一番泣けたのは…
会社勤めじゃなくなって何がいいって、水曜日の昼間から映画が見られることです。うちの近所の映画館は、水曜日はレディースデーで女性は半額。昼間なら人気の映画をいい席で見られます。
そんなわけで、ついつい「レ・ミゼラブル」「ライフ・オブ・パイ(虎と漂流するやつ)」「TED(動くテディベアのやつ)」をたてつづけに観てしまいました。
映画を「泣けるか泣けないか」で評価するのは変だと常々思っていて(実生活で泣きたいことがたくさんあるのにどーしてわざわざ泣きにいく?)、泣ける映画より、どんな形であれ脳や心をゆさぶってくれる映画が好きです。
3本とも、それぞれゆさぶってくれました。
田中淳子さんもおっしゃってましたが、私もレ・ミゼラブルは全然泣きませんでした。実は、あんまり入り込めなかったんです。役者さんたちの他の映画での印象が強すぎて。特にコゼットは「赤ずきん」の悪女っぷりが忘れられず、清純なはずなのにどうしても。。。でもかなり好きなヘレナ・ボナム・カーター(「眺めのいい部屋」とか「スウィニー・トッド」とか「英国王のスピーチ」とか)が(歌は下手だけど)良かったです。構成がしっかりしててうまい映画だなーと思いました。
「ライフ・オブ・パイ」は、せっかくなので3D版を(こういうのは一番後ろの中央の席で見るのが正解)。3Dで字幕というのはなかったので、吹き替え版です。パイの声優、最後まで誰だか気付かなかったのでちょっとびっくり。あと、先日ロシアに帰化したジェラール・ドパルデューがちょっと出ていてこれもびっくり。映画としては、さすが「グリーン・デスティニー」の監督~という迫力と映像美でした。
「TED」は、日常的な英語の勉強のつもりで見に行ったんですが、うっかり泣きそうに。もともと動物ものに弱いのを忘れていました(ぬいぐるみだけど)。下品で笑えるコメディとして紹介されていますが、男の子の成長と友情の物語ですね。私の両隣も1人で見に来た30代の女性だったんですが、3人でそれぞれテッドの危機には「えええ」と小さく叫んだりクライマックスではじゅるじゅる鼻をすすったりで、勝手に連帯感を持ってしまった。「泣ける映画」を見たければ、TEDが一番お勧めです。