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教養がなくて失敗したの巻

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今日は米国は戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)でお休みなのに、なんとなくこまごま記事のある1日でした。朝、Linuxカーネルが3.0 RCになったよーという記事を掲載したんですが、これですごい恥ずかしい失敗を。

カーネルのバージョンについては、2.6系が長くなっちゃったからそろそろ2.8にしようとか、いや、いっそのこと3.0にしようよとか、いろいろ議論が出ていたんだそうです。オープンソースのいいところでもあり面倒なところでもあり(だと思う)。

それで、トーバルズさんはたぶん「番号なんてそんな些細なことで時間をとるのはもったいないなぁ」と思ったんでしょう。何かしら大きな変革でもないと2.6から3.0なんていう大きなバージョンアップはしないのが普通ですが、「20周年だから」という素敵な理由でえいやっと3.0にしちゃいました。
その際の説明として、

what's the point of being in charge if you can't pick the bike shed color without holding a referendum on it? So I'm just going all alpha-male, and just renumbering it.

と言ってるんですが、この「自転車置き場」のところを飛ばし読みして「自転車置き場に番号がついてないと困るだろう?」なんて訳してしまいました。

でも、なんか違和感があるなぁと思って後からグーグル先生に聞いたところ、これは「パーキンソンの凡俗法則」という政治学者さんが書いた本で紹介される例からきていたのでした。Wikipediaにしっかり説明がありました。自転車置き場の屋根の素材とかを決める程度の話だと、誰でも口を出せるので、かえってなかなか決まらなくなっちゃうという話。Wikipediaによると、FreeBSDのメーリングリストで引用されてから有名になったそうです。

教養がないのも恥ずかしいですが、怪しいと思ったのにそのままろくに調べずに記事にしてしまったことがもっと恥ずかしいです。というわけで、自戒の意味もこめてここで懺悔しました。ごめんなさい。

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