MozillaとGoogle、“オープンソース”の違い
25日土曜日に、ニューヨークタイムズに「For Mozilla and Google, Group Hugs Get Tricky」と題するちょっと長い記事が掲載されました。GoogleがChromeをリリースしたことで、それまでgive&takeで良好だったGoogleとMozillaの関係が微妙になったという話(だと思う)ですが、Mozillaの文化や開発方法がビジネス系の読者にも分かりやすく解説されていて面白いです。その中で「MozillaもGoogleも、Webはオープンでスタンダードであるべきだと考えているが、その目的は異なる。Mozillaはミッションのために、Googleはその方が自社に有利だからだ」という1文が印象に残りました。
さきほどGoogleがGoogle Waveのコンポーネントをオープンソース化したという記事を掲載したのですが、Googleは将来的にはWave自体もオープンソースにするつもりです。よくわかんないですが、それが利用できるとたぶん会社のミーティングツールとかをリアルタイムコラボレーションなものにできちゃったりするんだと思います。ミッションのためであろうが自社のメリットのためであろうが利用できればいいような気もしないでもないですが、なんとなく本能的に後者には警戒しちゃいます。
話は少し変わって、しかもちょっとさかのぼって24日、アニール・ダッシュ様がオープンソースでリアルタイムWebを実現する技術群(ということでいいのかなぁちょっとむずかしい)を「Pushbutton」と名付けて紹介しています。既に公開されているこれとあれとそれを組み合わせれば、特定企業にかかわることなくリアルタイム環境を作れるよ、ということ(だと思う)。この中にはGoogle所属のエンジニアが作ったPubSubHubBubというコンテンツ配信関係のプロトコルも含まれています。
ええと、ちょっと着地点が見えないエントリーになってしまいました。なんとなくもやもやと「リアルタイム」と「オープンソース」をちゃんと理解しておきたい、という話です(そうだったのか)。まずは「404 Blog Not Found」で紹介されていた「オープンソースの育て方」を読まなくちゃ。こっちで。