「Chrome」の由来――「メッキ」じゃなくて。
Chrome使ってみてます。Firefoxのタブをそのままドラッグ&ドロップできたり、ショートカットもほぼ同じだし、あまり違和感なく移行できそう。
ところで名前を聞いたときから、
〈俗〉クローム◆クロムめっきを施したかのように、見掛けが良くて人を引き付けるが、システムの性能向上にはほとんど(または全く)つながっていない機能のこと。(英辞郎より)
なのにいったいなぜ、と思っていました。その答えはWiredに掲載されたスティーブン・レヴィさんのコラムに。
ブラウザ開発関係の人にはおなじみのようですが、ブラウザに付属するフレームやツールバー、メニューなどをまとめてchromeと呼ぶんですね。チーム内でいいコードネームがなかなか出てこなかったので、中心的なエンジニアの1人であるリーナス・アップソンが決めたんだそうです。でもその後、「ブラウザは、ユーザーがそれを使ってると意識しなくてもいいくらい透明な存在であるべきだ」というポリシーの下、チームの合い言葉は「Content, not chrome」になったということで皮肉な話です。
レヴィさんのコラム、このほかにも「2001年にシュミットがGoogleに入ってすぐにページとブリンはブラウザ作ろうと言った(で、シュミットはまだ早い、力をつけてからだと答えた)」とか、「2006年にChromeのプロジェクトが本格化したときにMozilla出身のチームメンバーがトカゲの世話係ミッチ・ベイカーに仁義を切りに行った」話とか、開発にまつわるエピソード満載。技術と開発者に対する愛があってこの人の記事は元気になれるのでお勧めです(長いけど)。
アドオンのTab Mix PlusとWord CountがなかなかFirefox 3.0.1に対応しないので、このままChromerに転向しそうな澤でした。
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