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Googleにとっての31億ドルなんて

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 土曜日の朝の速報(=米国の金曜午後のニュース)は、いつもはあまり大きな記事はないのですが、「Google、DoubleClickを約31億ドルで買収」にはびっくりして目がぱっちり覚めました。あまりにも大きい金額だと感覚的に分からなくなるんですが、YouTube買収金額の約2倍、OracleによるHyperionの買収金額とほぼ同じ、DesneyのPixar買収の半額よりちょっと少なめ、というところです。まあ、Googleにとってはそれほど大きな金額ではないのかもしれませんが、Microsoftから力ずくでもぎっとった感が漂います。案の定、ほかの企業から物言いがついているようです。

 2004年に話題になった未来予想ビデオ「EPIC」に向かって、また大きな1歩を踏み出しちゃった感じです(このビデオでは広告がキーだという表現は出てきませんが、Googleがメディアを独占する、という意味で)。うーん。いくら“Don't be evil”をモットーとしている会社であっても、独占状態になるのはどうも不自然で不健康な状態だと思います。いまでも既にGoogleでの検索結果ランクが1つ落ちるだけで企業にとっては命取りだというのに。

 会社の命運が1つの企業にかかってしまうのは怖いことです。先日“MySpaceの「締め出し」にPhotobucketが抗議”という記事を掲載しましたが、Photobucketが必死なのも、このサイトの急成長の大きな要因としてユーザーによるMySpaceでのビデオの公開があるからなのでした。この話は双方のリリースやブログを見ると「言った」「言わない」とごたごたしてちょっとすっきりしないのですが、いずれにしてもPhotobucketがMySpaceに依存しすぎていたのは、まずかったんではないかと思います。

 あと、イー・モバイル立ち上げで調達した資金も同じくらいだ、とこれが一番実感がわくかもと思った澤でした。

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