FireMonkeyビデオシリーズ最終回。あ、アニメではありません。
以前このブログでも紹介したDelphi/C+Builderの新しいコンポーネントフレームワーク「FireMonkey」によるクロスプラットフォーム開発について解説したDavid Iのプレゼンテーションのビデオシリーズの最終回が先ほど公開されました。
これは、先のデベロッパーキャンプで行われた1時間のセッションを編集したもので、日本語字幕つきで全編をご覧いただけます(こちらはPart 5まであるシリーズのPart 1)。
全部並べると長くなりますので、Part 2以降は、リンクだけ - Part 2 | Part 3 | Part 4 | Part 5。
今回、このビデオシリーズは、YouTubeに掲載されていますが、低解像度で見た場合、字幕が小さすぎると読みにくいし、画面の背景によっては、白抜きがよかったり色がついてたほうがよかったりと、結構読みやすさに気を使います。というのも、いちおう通訳さんの語りを意識して、ゆっくりめにしゃべっているDavidも、調子に乗ってくると早口になったり、カタカナ表記だとやたら長くなる専門用語を連発したりと、字幕を読んで理解するペースを考えると、そのままというわけにはいかないのです。
字幕化にあたっては、ベースの翻訳をざっとテクニカルチェックして、次にそれを実際の画面に置いてみます。その状態で流しながら、ばっさり表現を割愛したり、同じことを短い文字数で言い換えたりして、読みながら理解できるペースを作ります。文字が固まったら、画面の背景の色などに合わせて、文字の色を変えたり、背景にぼかしを入れたりといった加工をします。
以上の工程を経て字幕版は出来上がるのですが、音声収録が必要な吹き替え版とどちらが製作コストがかかるかというと微妙なところです。ただ、字幕版の場合、英語の方を聞きたい英語圏のユーザーの方には好評のようで、日本発のビデオを楽しみにしている海外の開発者もいるとのことです。
とはいえ、英語のビデオを翻訳する手間は、実際のところ日本語で新規に作っちゃうよりも面倒なのは事実です。例えば、先週実施した「RadPHPでiOSやAndroidアプリを作っちゃおう」的なWebセミナーのビデオですが、こちらも準備が進んでいて、多分先のDavidのセッションの、何百分の一の手間で出来上がってしまいます。
そうなんです。今やデモビデオを作るのはとても簡単なので、米国本社でも技術文書よりまずビデオ、という傾向が強くなっています。そうすると、それを翻訳する手間はドキュメント翻訳の比ではないわけで。
ところで、Davidのビデオでは、3Dモデリングツールのデータを、FireMonkeyでDelphiアプリに取り込むというデモを見せています。3Dモデリングツールの名前やファイル形式を連呼しているわけですが、そのスペル確認などで、サイトをチェックすると、米国が掲載しているRAD Studio XE2の広告を発見しました。3Dモデリングの分野にもツールの応用範囲が広がっているのだなと感じた瞬間でした。