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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

システム開発の標準化における試練

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仕事柄、ツールの標準化や自社の開発技術標準に携わる方にお会いすることがあります。ツールベンダーとしては、標準化を推進していただいて幅広くツールを導入していただきたいところですが、実際には、なかなか難しいようです。

現実的な問題として、まっさらなプロジェクトで始まることはまれなので、仮に標準化を推し進めようとしてもほころびが出てくること、また、瞬間的に最適解を策定したとしても、技術の変化が激しく、そのセットをすぐにアップデートしなければならなくなることなどがあります。昨今では、これにコスト的な問題も加わり、なかなか声高に標準化とは言いにくいようです。

ところで、ちょっと前の新聞報道などでもクローズアップされていましたが、データの統一性がないためにつながらない、使われない政府のシステムの問題。これは、実際どこの会社にもあることだと思います。データ変換のために、せっせとマクロを実行したり、手作業で右から左にデータを移したり。思い当たりませんか?

実際企業が抱えているシステムは、全部が最新ではないことがほとんどなので、システム「系」として結合できない重要な資産が動き続けていることが多いわけです。そうすると、それらをいかにうまくつながるように進化させていくか、しかも、あまりコストをかけずに。

実際われわれはツール屋なので、このためのアプローチとして、ツールを提供します、ということなのですが、昨日書きましたように、単にツールあります、だけでなく、それをどのように供給するかということについても考え始めています。

といったようなことを、実は今週の金曜日に行うセミナーでおはなしすることになっています。実際ここで書いたことは、そのプレゼンの草稿段階で考えてきた内容ですけど、続きはセミナーで、ということで。

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