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士農工商 :メカ-エレ-ソフト

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福野礼一郎著 別冊CG発行の本で「クルマはかくして作られる」、「超クルマはかくして作られる」という本があります。自動車メーカ、部品メーカへの丁寧な取材に基づいて作られており、中身的にも興味深いもので、クルマ好きだけではなく、自動車製造の現場の雰囲気を知りたい人にもお勧めだと思います。

「超クルマは・・・・」の65ページに「小さいものなら何円何十円、大きいものでも何百円単位、何千円何万円などという単位はほとんど聞いたことがない、(中略)、単純に計算してみたって部品がもし3万点あるなら工場原価100万円のクルマの部品は1点につき平均33円以上になれるはずがないのだ」といった事が書かれているのですが、例えば、自動車が年間100万台売れたとして、千円の部品を供給しているサプライヤーの売上は10億円、これで、材料費、設備費、設計,製造関係の人件費等をまかなう訳です。 実は、福野氏の本には、(組込み)ソフトウェアに関する記述は、ほとんど見当たりません。ただでさえ、見えにくい原価の中で、ソフトウェアがどの程度を占めているのかはますます分からないのですが、仮に10分の1、1億円が貢献度であるとするならば、そして、ソフトウェア部門が10人であるならば、会社負担の保険費用などを考えると、エンジニア一人の給与としては、700万円~500万円あたりが収支上の限界となってしまいます。プリンター関係だと、ソフトウェア開発費が直接計上されることはなく、「ROM一個100円」、とかで計算されるとの話もあります。100円X100万=1億円。なにやらもっともらしい計算になりました。

H14年度の総務省の行政の情報化予算が264億円前後ですから、ビジネス系というかITシステム系の方が、動く金額も、上前も大きいのは当然かも知れません。

(参照先 www.soumu.go.jp/gyoukan/kanri/gyou2002_02_4.html#04")

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