オルタナティブ・ブログ > Yield of Adaptive Intelligence >

アカデミックのロジックとビジネスの英知から価値をつくる

組込開発プラクティスへの期待

»
「国立情報学研究所(NII)は9月、世界トップレベルのソフトウェアエンジニア養成を目的とした教育プログラム「サイエンスによる知的ものづくり教育」を開講する。」
という記事が、http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0508/24/news115.html に載っています。

内容は、情報家電におけるソフトウェア開発に必要な方法論とスキルを、NIIと現業企業が共同で考案して実践的な教育を提供しようとするもので、NIIが学問的蓄積を、現業企業が現場の知恵や経験を提供して、「要求分析」「形式仕様記述」「設計モデル検証」「コンポーネントベース開発」「アジャイル開発」などソフトウェア開発の上流に焦点をあてたものだとのことです。

筆者程度が評論するべきものではないのでしょうが、カリキュラムの基本構成としては、その通りと言えるものだと思います。実際、我々が行っている組み込みソフトウェアの開発プロセスのコンサルティングでも、上記のものとテスト・プロセスの問題に触れないわけにはゆきません。

が、過去の資産の継承と言えば聞こえは良いですが、職人芸的な(スパゲティ)コード管理は本当は良くないと分かっていても「動いているものはいじらない」という現実的な選択を行うしかないのが現場だったりします。加えて、要求分析にしても、仕様の記述にしても、モデル検証にしても、ソフトウェア部門だけで閉じた話ではなく、ハードウェア部門やサプライヤーとの同期をどのようにとるのか? といった問題もあります。結局、クライアントとあれこれ話しあいながら個別的に答えを探すしかないのが現状ですし、ハードウェア部門の力が強すぎると答えを出すまでもないと思えてしまうこともあります。NIIIPA/SECの成果に期待する所以です。ただ、携帯電話やプリンタ、カーナビゲーションなどは、それでも安定したハードウェアとAPIを期待できるようになってゆきそうなので、まだしも御し易いかもしれないですね。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する