学び直しはいくつになっても出来る
今更基礎から学んでも遅いと思うことって山のようにある。しかし、Today is the first day of the rest of your life.というのも本当である。最近ちょっと基礎からやり直してみようかと、思えることがあり、そういうモチベーションがもてること自体が幸せだとも感じた。
**********全体会議の話から**********
私は、先日25年ぶりにフットのオリエンテーリング大会に参加しました。
(オリエンテーリングをしない人にとってはスキーオリエンテーリングとフットオリエンテーリングは同じ競技でしょうが、する人にとっては全くの別競技です)
久しぶりに参加したのは色々理由があるのですが、そのうちの一つに、大会の後に「練習会」が併設されていたことです。
この競技との出会いは、大学時代、友人が、「どうしてもインカレでリレーを組みたいから」と4年生になって私を誘ってくれたおかげです。
最初で最後となった大会がインカレ大学対抗リレーでした。
30代になって再開したのですが、目的は地方の大会に参加して旅行することで、オリエンテーリングは実戦でしか学んでいません。
いわゆる練習というものをしたことがなかったのです。
方向音痴で地図を読むことが苦手な私は、さしてうまくならないまま経験を重ね、そしてさして上手になりたいと思わないままスキーオリエンテーリングに興味が向き、そのままになっていました。
しかし、「地図を読むことを本格的に習えば、もしかして上達するのでは?」と心の中のどこかで思っていたのでした。
でもそれを実現する環境はなかなかありません。
オリエンテーリングは設置されたコントロールを順番に回ってくる競技ですから、人工的においたコントロールがある環境で練習することが大事で、他人の力を借りないとその環境は作り出せません。
今さら大学のクラブの練習会に一人ぽつんと行く気にもなりませんし、そのために個人コーチを雇うほど意欲もありませんし。
では、念願の練習会に出てどうだったのか?
なかなか良かったですね。深い学びがありました。
今さら基本を教えてもらって意味があるの?
とおっしゃっていた方もいたのですが、なかなか意味がありました。
例えば、磁石を水平にもって針を地図の北にあわせる、というとても基本的な動作ができていないのだろうなとは思ってはいたものの、その現実をつきつけられました。
何度も繰り返しそのことだけ練習するのは良かったですし、また講師の方のお手本を何度も繰り返し見られたことも良かったです。
基本通りに磁石の針と地図を合わせて、歩測して(私は80歩で100mくらい)距離を測ってコントロールがあるべきと思われる方向に真っすぐ進むと、コントロールがある!
頭ではわかっていても、実際にその通りになると感激です。
もっとも講師の方には、「大里さんがこの競技に向かないことはわかっていたが、ここまで何も出来ないとは思ってもみなかった。ここまで出来ないと楽しくないでしょうから、競技を今からでも転向したほうがよいくらいだ」とまで言われました笑
確かに、私がこの学び直しを生かして、急激にオリエンテーリングが上手になるのかどうかはわかりません。
それでも、私は講師よりはるかに、楽観的です。
こんなに長くこの競技をやっていても、そしていくつになっても、学び直しってできるんだなぁ、気づきってあるものなんだなぁ、 と、感激したのです。
基礎を学びなおすって、実戦をたくさんやった後だからこそ意味があって、大学4年生のインカレ前に付け焼刃で教えてもらったことと教えられた内容は変わっていないのでしょうが、理解度や吸収度は全く違います。
仕事も同じです。
会社は皆さんに研修を用意しています。
人によっては、そんなことは既に知ってるよ、と思うような研修内容があるのかもしれません。
でも、学び直しって、そういうものです。
私だって磁石を水平におくことや、コンパスの針と地図の北をあわせることなんて知っています。
それでもその基本に忠実に行っていないことを認識することは大事です。
プロの講師の間では、80%くらいは既に知っていることを、再確認してもらうのがよいと言われているくらいです。
机上で行う教育に出ると、仕事と直接関係ない、と感じることも多いと思います。
しかし、全く同じ環境を再現して学ぶ、ということはすべてのことにおいて出来ないものです。
どれだけ類似性を見出して、自分のものに出来るかが成長のカギです。
今日は、いくつになっても学び直しって、できるよ!、与えられた機会から類似性を見出して学んでね、というお話でした。
皆さんも機会を見つけて学び直しをしてみてください。
会社もそういう機会を出来るだけ作り出したいと思って、研修を用意しています。
ちなみに先月は、フットオリエンテーリングの全日本大会があり、来年入社の小牧さんは、ミドルの距離のレースで優勝して三連覇。
私はプレゼンターとして参加しましたが、せっかくなのでオープンコースにエントリー。
先日の学びを生かし、なんと優勝することができました。何人参加したかは秘密です笑
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ものはついでと、適度な運動も復活。最初は「年齢とともに落ちてくる体力をなんとか維持するため」、と思っていたのだが、「1年続けたら、今よりはるかに改善するはず」と野望が大きくなってきた。さて、どうなりますやら。