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今どきの中2の英語の授業はなんとFood wasteについてだった!

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先日、中2の息子の授業参観があり、英語のリーディングの授業を聞いた。私の時代とは何もかもがえらい違いである。

英語が嫌いな息子と違って、私は英語の授業が大好きだった。(だから翻訳会社の社長を今やっているのか)
英語は好きだったけど田舎で過ごしたから外国人と話したことは一度もなかった。英語はあくまで授業で日本人同士で勉強するものであった。

だから修学旅行で大阪に行ったときなどは、英語の先生から、「大阪には外国人がたくさんいるから、必ず話しかけ、何を話したのか提出するように」という宿題が全生徒に出されたほどだ。
大阪城でクラスメートと清水の舞台から飛び降り、外国人と話せた時には本当にほっとした。(観光旅行に来た外国人にはいい迷惑である)
このように外国人に対する渇望はものすごいものがあった。

かたや息子は小学校から授業で外国人の先生と接しており、英語や外国語文化に全くありがたみを感じていない。
昔は、外国に対する憧れが日本全体にあった。もしかしたら、外国人に飢えていた私たちのほうが幸せだったのかもしれないとも思う。

英語の授業のテキストと言えば、私たちと同じくらいのアメリカ人の生徒同士の会話や、家族との会話ぐらいしかなかったが、それでも行ったことのないアメリカの暮らしを一生懸命想像していたのだ。

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一方、本日の息子のテキストのテーマは、Food waste.英語の先生の最初の質問は、「これってSDGsの何番にあたるかわかる?」だ。readingそのものは文法が難しいわけでも、単語が難解なわけでもない。しかし、習う単語はleftover(残り物)だったり、food lossとfood wasteの違いを学んだり。
不定詞もFarmers think those vegetables are too ugly to sell.なんて登場の仕方だ。

いやはやなかなか面白い授業だぞ。こんな授業を中2の時に受けてみたかったなぁ。
さて、肝心の息子のほうはというと・・・・かわいそうに、親の私が来ていることを知った先生が、息子を授業中にあててくれた。まさか自分があたるなんて思ってもおらず先生の話を聞いていなかった息子は、びっくり!質問が何かから後ろの席の子に聞いている。
私が見に来たせいであてられちゃったね、ごめんねぇ~。

とまぁ、罪悪感があったので、夜は宿題を手伝うことに。
宿題はと言えば、Sustainabilityの観点から、課題を選び、それを説明し、それを防ぐためには自分が今何が出来るのか、将来自分は何をしたいのか、を英語で書くのだ。
いやはや、めちゃくちゃハードルが高い宿題だ。息子には日本語でも手も足もでないだろう、と思ったのだが、意外や意外・・・

母「授業で習ったんだからテーマはFood wasteにしたら?」
息子「いや、地球温暖化にする」
母「ふ~ん、Global warmingだけど、これって何のことか分かってるの?」
息子「温室ガスのせいで、例えば南極の氷が解けて、海抜があがるんだよ。そしたら島の人とか生活に困るでしょう」
母「へ~、それじゃ、それを防ぐために君が今日から出来ることは何?」
息子「う~ん、、、エアコンの温度を28度にすること?」
母「いいね!ところで、この前、寝室の温度設定が27度になっていたから、お母さん、28度にしておいたよ」
息子「28度でも暑いのに、お父さんは29度にしろ、って設定あげたから、僕、寝られなかったよ」
母「お父さんが一番エコというのは何か違う気もするけど・・まずは、28度から頑張りなよ。それじゃ、将来は何をするの?」
息子「う~ん、森林を守ることかな。木を植えるとか?」
ほんと、教育とは偉大である。今の子は何かにつけてSDGsを学ぶ機会がある。
母「いいね、いいね!それじゃぁ、今のを英語で書いてみよう~!!!」

と言われても、英作文に関しては、全く手も足も出ない息子である。
すっかり面白くなってしまった甘々の母は、英作文のヒントどころか、自ら英作文をし、息子にとっては英作文の宿題ではなく、母の口頭英語を聞き取る、Dictationの宿題となった爆

それにしても、こんな授業なんて私の時代にはなかった。まったくもって様変わりである。

とまぁ、今どきの授業だなぁと思う反面、昔を思い出すシーンにも遭遇。
クラスの皆で、ジョンレノンのImagineを歌っていたのだ。
そういや、私もクラスのみんなでYesterdayを歌っていた。
今も昔もビートルズ。


もっとも、息子たちはインターネットの動画にあわせて、歌ってたけど、私たちはカセットテープにあわせて歌っていた笑 
こっちのほうが、時代の違いを感じるかも。。

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