楽しく仕事をする
創業の頃、社外取締役に、基本理念の「楽しく」は「愉しく」にしたら?と言われたことがある。
楽という漢字は「ラク」とも読めるので、「愉しく」の方が大里さんの意図することに近いのでは?
と言うのが理由だった。
なるほど!と思ったものの、漢字のイメージが、「楽」のほうが動的で、「愉」のほうが静的に思えたので、若い私たちの会社にはこちらがよいと思ったのだ。
そんな十数年前の話を思いだした、今日の出来事。
****************全体会議の話から*********************
アークコミュニケーションズの基本理念にあるバリューの二つ目は「楽しく、正しく、新しく」です。
今日は「楽しく」について話し合いましょう。
私が仕事が楽しいと思う理由は色々ありますが、一番の理由は「三方良し」だからです。
三方良しとは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったものです。
買い手良し。
お客さまは私たちに強制されて買っているのではありません。
お客さまは困っていて、その解決策を探しています。そのために喜んでお金を払うのです。
特に私たちのビジネスには競合他社がたくさんいます。
翻訳をお願いしようと思ったら、お客さまにはどの会社に頼むのか、選択肢がたくさんあります。
その数多くの選択肢の中から、一番自分たちによいと思って、私たちを選んでくださっているのです。私たちは選んでいたいた時点で自信をもってよいですね。
世間よし。
もし、社会にWebサイトを作るサービスを提供していなかっあら、どうなるでしょう?皆、時間をかけて自分で作っていたら、現在のようなスピードで技術進歩は起こらず、人々の暮らしも今のような便利さは享受できていません。
Webサイトを作る仕事につきたい、と思う人がいても、仕事そのものも探せません。
自分たちの日々の活動が社会に貢献している、と思えることはとても幸せなことです。
売り手よし。
仕事にはお客さまにサーブする喜びがあります。
お客さまのお役にたてたこと、嬉しいですね。
例え感謝の言葉で表されなくても、 貢献の楽しさがあります。
また仕事を通して、skillが広がる、スピードが上がる、自分の成長を感じられます。
そのうえお金をいただけるので、私たちの生活も成り立ち、持続的にサービスを続けることが出来ます。
仕事にはもちろん苦しいときもあります。サッカーがいくら楽しいといっても、厳しい練習のときは苦しい、試合中に一生懸命走ってるときは苦しいのと同じです。
すべての瞬間瞬間もいつも、楽しい、とはなりません。
また、楽しみ方も人それぞれです。
どこを楽しいと感じるかも違えば、楽しみ方の表現の仕方も違います。
(ニコニコしていないから楽しくない、わけでもないでしょう)
人生の大部分の時間を仕事に使っています。
仕事を楽しむ、というマンドセットを是非持ってください。
さて、あなたが仕事を楽しく行うために、どんな工夫をしていますか?
どんな心持ちで臨んでいますか?
いつもと同じように周りの人と意見交換してください。最後に数人に発表していただきます。
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とても示唆深い発言もあった。「私は、一喜一憂しないようにしています。楽しいときをスタンダードに捉えてしまうと、ちょっとでも辛かった時に、それが耐えがたいほどの辛さに感じます。常に浮き沈みなく、同じようなモードでたんたんと仕事をしようと努力しています」
あぁ、そのような仕事の仕方を「愉しんでいる」だなぁ、と私は感じた。
素晴らしい心の持ちようだと思った。イチローが「ホームランを打った日も三振した日もやることは同じ。淡々と素振りをするだけ」と言ったコメントのようだ。