費用対効果を考え、7~8割のカバー率でよしとするルール・システム構築
むか~し、むかし、プログラムを作っていた頃、例外処理にふさわしいロジックを考えられた時はとても快感だった。
しかし、今考えると、年に何度か起こるかわからないものに、ものすごいエネルギーをかけて作っていたのだった。
今のアークコミュニケーションズの業務内容と大きさなら、いい意味でゆるいシステムを作ると効果が大きい気がしている。
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ルールやシステムを作るとき、出来るだけ漏れをなくし、100%カバー率を目指したくなるものです。
判断に迷わなくてよいためにシステム化するのですから、漏れだらけでは意味が薄くなりますものね。
しかしながら、「費用対効果」ということを考えると、7~8割のカバー率でよしとすることによるメリットが多いものです。
例えば、ITによるシステム化を考えましょう。
受注、請求管理システムを作るとします。
このシステムへの期待は色々あるでしょう。
数多くの案件の中から、制作に依頼するものを明快にして、プロジエクト管理に役立てたい。受注データを分析して販促活動に役立てたい。顧客へ正しくタイミングよく請求したい、請求書が自動発行されるとよいな、など。
システムへの期待は山のように増えていきますが、その期待に応えるために、システムへの投資もかかります。
そういうときは引き算の発想がよいでしょう。
例えば、3,000万円かかると思っていたシステム投資が、自動請求書の発行を諦めたら300万円で出来る、ということもありえます。
システムの例外処理にシステム費用のほとんどがつぎ込まれている、という事実に目を付け、例外処理IT対応は諦める、ということも考えられます。
ビジネスは投資対効果です。
AIの進歩は目覚ましいものですが、判断業務や、調整業務など、人間の方がまだまだ生産性に優れていることは沢山あります。
システム化するときは、全プロセスを対象にするのではなく、人の手や頭を介入させることで、投資少なく効果が高くなる方法がないかと考えてみてください。
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ちなみに某OSの開発責任者も同じことを言っていた。