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議論を発散・収束させ、成果を出す

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会議には議論を尽くす目的と情報共有の目的がある。議論を尽くして効果を出したい、と思ってした話がこれ。

*************全体会議の話から******************************

アークコミュニケーションズは社員40人の小さな会社ですが、国籍、性別、年齢、職業経験においてかなり多様性のある会社です。「多様なメンバーがコラボレーションして成果を出す」ことが求められています。

さて、チーム力を向上するためにはどのようなことを意識すればよいのか?
様々な方が色々なことを唱えていますが、今日は、サイボウズさんが唱える5つのポイントにある5番目の「実行力」について話したいと思います。


1. 明確な目標
ゴールは何か?
2. 役割分担
メンバーはそれぞれ何をするか?
3. 自立
1人ひとりが積極的に参加しているか
4. 情報共有
全員が同じ情報を共有できているか
5. 実行力
議論して結論を1つにまとめられるか


まず、メンバー間で意見を交わすとき、意見が異なることは喜ぶべき事態です。
「効率」の面から考えると、さっさと意見が集約したほうがいいなぁと思うこともあるかもしれませんが、「効果」の面から考えると、様々な意見を戦わせ、より成果の出る方式を見出す努力をすることは非常に大事です。

このフェーズは発散フェーズです。

さて、チーム力が高いチームとそうでないチームの差は発散と収束フェーズの落差にあると思います。


コラボレーションを標榜するケロッグビジネススクールの同窓会の役員会が昨日ありました。
現在開催しているセミナーを今後どうすべきか、という話だったのですが、バックグラウンドが異なる方々が集まっているのですから、様々な角度から意見が出ます。

今の延長戦上でセミナーを開こうと思う人もいれば、
この際企画もリニューアルしようと思う人もいます
現状のオペレーションを考慮し、負荷を軽くしようと考える方もいますし、
新しい人々も巻き込んで、さらに活動を大きくしようと思っている人もいます。
話は、収束しません。

しかし、あるタイミングが来ると、つまり、そろそろ収束するフェーズなのだ、と皆が認識しだすと、急激にひとつの方向性にまとめようとする力が動くから面白いものです。

そのポイントだけを外部の人が見ていたら、え?今まであんなに発散していたのに、どうしてこう急激にまとまるの?と思う人がいるかもしれません。

でも、
・議論は尽くしたよねという合意
・意見がわかれているが、実行できることは一つ。
 チームとして一つに合意して実行に移さなければならない、というメンバーの自覚。
が、あるので、収束に向かいます。


自分の意見が残念ながら通らなかった人もいます。
それでも、チームの合意に従う、というルールに沿って、チームとしての最高のパフォーマンスを出すための努力をするという信頼関係もあります。


よく、グループとチームの違いは何か?という議論が起こります。

メンバー個人の成果を高めることに重点をおいているグループに対し、共同体として個人ではなしえなかった更なる成果を生み出すのがチームと思っています。

繰り返しになりますが、異なる意見を戦わせることは大事です。でも当たり前ながら、意見が異なる相手へのリスペクトは忘れないでください。 私たちは意見の異なる人々と、その後一緒に仕事もするのです。

今日は、①自分の意見を言って議論を尽くすこと、②その後は必ずチームとして一つの結論に収束させること、③意見が異なっても相手へのリスペクトと一緒になって実行することを忘れないこと、
を伝えたくてお話ししました。

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定例会議は、情報共有の意味合いの会議も多い。今どき情報共有だけならネットで十分じゃない、と思う反面、情報が溢れすぎていて本当に情報共有したいのなら、資料を読むための時間を物理的に作ったほうがよいとも思う。次はこちらについて考えねば。

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