完璧主義をすてて語学にチャレンジ
初めて通勤電車で一緒になった弊社のスタッフとskype英語会話の話になり、その延長でした話がこれ。
*****************全体会議の話から*************************
アークコミュニケーションズには外国籍のスタッフがいますが、皆さん日本語上手ですよねぇ。私も同じように、英語を操れたらいいなぁ、とよく思います。
さて、日本人は自分の英語力を過小評価している、ということが言われています。
英語の講師している私の知人は口をそろえて、「日本人が英語が下手と思っているのは、その完璧主義のせいだ」とおっしゃっていました。
同じ程度のボキャブラリー、読解力がある外国人と日本人を比べると、話せない、正確に言うと話そうとしない、とのことです。
これは、言葉に対する文化の違いが大きいことは間違いありません。
・発信すること自体の重要性の違い
・母国語以外の人が日本語を話すことが少ない言語性
・過ちを恐れる文化
などなど。
この話を聞いたときに、私はアメリカでドイツ語を習っていた時の話を思い出しました。
アメリカに留学していた時、あまりに自分の英語力が向上しないことに腹を立て(こう言っていること自体が私は日本人だ、と言っているようなものですが)ドイツ語を習っていたことがあります。ドイツ語は日本の大学で第二外国語として選択したわけですから、初めてドイツ語を習うアメリカ人に比べて圧倒的な優位差があったのです。
最初のドイツ語の時間が来ました。今でもその先生がおっしゃったことが忘れられません。
「ドイツ語には英語と違って格変化というものがある。冠詞が主語や目的語など使われ方によって変化する。また、名詞には男性・女性・中性名詞があって、これによっても冠詞が変化する。英語よりかなり複雑だ」
そうそう、思い起こせば、大学1年生のドイツ語の授業ではこの格変化を覚えるのに1か月かかったようなものです。
ドイツ語をまったく知らない方のために言うと
der Wein (男性名詞:ワイン)
die Milch (女性名詞:牛乳)
das Wasser (中性名詞:水)
Der Wein ist rot. (The wine is red.)
Ich trinke den Wein.(I drink the wine.)
のように。
「でも心配することはないんだ。ちっちゃな声で、冠詞をすべて「dem」って言えば、通じちゃうから!」
私が受けた衝撃の大きさは、25年以上たっても、こうやって皆さんの前で話していることからわかるかと思います(笑)
そして、その言葉通り、圧倒的な優位さがあったはずの私のドイツ語も、1か月たった時は、ドイツ語会話ではアメリカ人に全く歯が立たなくなっていました。
ボキャブラリーも文法も私のほうが知っているのですが、会話は全くだめ。(そもそも大学でドイツ語会話なんて習わなかった)
もちろん、ドイツ語は日本語よりはるかに英語と似ていることはありますが、それにしてもです。
今日、この話をしたのは、まずは完璧主義を捨てて、英語会話にチャレンジしてみよう、と言いたかったからです。今ですと、SNSやmailなどを通した短い書き言葉によるコミュニケーションも多いので、英文ライティングにも同じことがいえるでしょう。
どうしてこういう話をしているのかというと、希望者を対象に英語会話や英文ライティングの学習機会を提供する準備がやっと整いつつあるからです。
語学の習得には「2,000時間」がひとつの目安となっています。
初心者の方はこの時間に到達するための一助、上級者の方は実力値が落ちないように(仕事上、英語会話を使うことが少ないので)ご利用ください。
仕事柄、英語が不必要だったとしても、外国のこと、異文化のことを知る手立てとして言葉を習うのは意味のあるところです。
ドイツ語を習い始めた時、ドイツ人がどうやって男性、女性、中性名詞を分けるのか、非常に興味がありました。飲み物の中で数少なく、中性名詞なのは先ほどの水とビールなのです。ドイツ人にとって水とビールは同じカテゴリーなんだなあ、なんて発見はなんだか楽しかったことをよく覚えています。このワクワク感を共有したい。ドイツ語自体はもうほとんど忘れてしまっちゃいましたけどね。
管理チームが中心となって進めてくださった英語教育プログラムの進捗が嬉しくて、事前リークしましたが、会社の経費負担のルールなど、まだまだ決めなければいけないことが多いので、今しばらく待ってください。
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こう書いてみて気が付くのは、私は外国語おたくではなく、シンタックス(統語論)おたくである。
明日から5連休。素敵な週末をお過ごしください(私は息子のサッカーの練習と試合当番三昧です)